『昨夜俺、史上初オオイワナ釣ったぜ。』
『すげえ！どこで？』
『滝の下あたりで。』
『そういや比呂さ、こないだにニジイロクワガタだか捕まえたって言ったじゃん。』
『うん。』
『あれ、一目でわかる？』
『わかる。なんか、色が綺麗だから。』
『まじでー！』
『遠目にみると、あいつとかぶるんだよ・・なんだっけ・・』
『なんだー？』
『たま・・し・・。』
・・・・・・
『タマムシか！』
『そう！そいつかと思った、第一印象。』
『へえ。』
『でも近づいたら、もろクワガタの形だったからさー！伝説の！！とかおもってさ。やたら緊張したぜ？つかまえるの。』
『そっかー。』
『でも、次の日だかにも見かけたから、案外いるのかも。時間帯によるのかなー』
『へえ。すごいなお前。こないだドラドも釣ったんだろ？』
『うん。あれには激しくテンションあがった。』
『テンションあがるのかー、俺もつりてえなー。』
『でも今朝さー、５分くらい時間あって、やってたらさー、プレゼントがとんできてさ。』
『うん。』
『そっこー虫取り網からパチンコにアイテムかえてさ、大ダシュして追いかけたわけ！』
『あはは。』
『そんでなんとかおいついて、パチンコぴゅー飛ばしたらー。』
『・・・。』
『滝つぼにダイレクトにばしゃーんだよ。そんなのあるわけ？』
『うっそだろー！そんでどうなった？！』
『滝から川につながってるしさ、流れてくるかなーと思って、超まってたんだけど、全然駄目でー。』
『へー。』
『地の果てまで落ち込んだよー。つか、ゆきんこも、リアルにビックリしてたもん。』
『ゆきんこ？』
『俺の住人名ね。ゆきんこ。』
『そうかー。ガビーン！！みたいになったわけだ。』
『おお、あれは切なかったな。』
『あははは！』
『そういやあのさあ・・小島んち村って木に何がなる？』
『さくらんぼ。おまえんちは？』
『みかん。本当はりんごがよかったのに。』
『いいじゃん、みかん。』
『そうだけどー、でもチェリーやりんごはそのまま食えるものだから、丸ごと食ってても違和感ねえじゃん』
『うん。』
『でもみかんを丸ごと皮もむかずに食ってるの見ると、なんかすげえ、おっかないぜ？』
『おっかないの？』
『おっかねーよー。食うなヤメロ！とか思うもん。やだこいつ皮ごと食った！みたいなさー。』
『あはははは』
『こじま〜・・今度お前んちいっていい？』
『いいよ。』
『そのとき通信やろうよ。』
『いいよ。』
『お前ら村さくらんぼだら？実、ほしいから。』
『じゃあお前んち村のみかんの実もちょーだい。』
『いいよ。ヤシの実もなってるからやるよ』
『まじで？ヤシ超注目してた俺。』
『ヤシ植えると希少価値たけえ虫がいっぱいとれるから。』
『そうみちゃーだねー。ちょうだいちょうだい。』
『んじゃ今度の休みね。』
『おっけ〜★ 』
男子の会話。