・・・さっきから、比呂にめっちゃみられてる。何か考えてるんだろうけど、
まあとりあえず見られてるし、極力かわいい仕草を心掛ける♡

そしたら比呂、はなしかけてきた★

『・・・・あのさあ・・。』
『・・え？』
『那央、顔赤くない？』
『・・えっ？』
『風邪じゃない？』
『えーー？』
『インフルだよ絶対？』
『・・・・・・？！』

『お前今日休めや（怒）』

なんでいきなりキレんのっ？！！

え、まさかバレンタインデーだから？！

『なんで？大丈夫だよ。元気だし。』
『顔赤いって。鏡みてみろよ。ほら。』

鏡の前に連れていかれる。自分の顔見たらほんとに赤かった。
いつもよりちょっとくらいは、かわいく見えたかなぁ。

『たぶん、さっきずっとストーブの前にいたから・・でもそれ言ったら比呂だって少し赤い。』
『俺ぇっ？俺は・・俺はさっきまで窓の外みてたから。 』
『・・え？窓の外？なんで？誰かいたの？』
『鳥。・・・鳥がいたから。』
『・・・・・・・・出た・・野鳥の会。』
『だってすぐそばにとまってたし・・。』
『・・・・♡』

とまってたし・・ってなんだよｗ鳥ぐらいいるよ。こんな山の中。
さっき窓の近くでじっとしてたのって、鳥みてたからだったんだ。
俺も一緒に見ればよかったな・・。俺は羽ばたきポーズして、比呂の周りをぐるぐるまわる。

『ちゅんちゅんちゅん。』
『・・・・・・・・え？』
『・・鳥だよ。見てｗ』
『・・・・・。』
『・・小鳥♡』

『・・・・・・・・まじかよ。』

・・・・・やばい♡

滑ったｗ

ぺろって舌出したら比呂が笑ってくれてね、そのままお互い支度をしながら、
『チョコ受け取るの禁止だからねっ！！』『・・お前が思うほどモテてない。』
ってやりとりを永遠にループしまくった。

バレンタインデーの思い出はたくさんある。
俺は比呂に出会ってから、ずっと全力で恋をしてるからね！！

今年は唐揚げ祭りするんだ。ケーキを比呂が買ってきてくれるんだって！！！！