究極の選択

今日の昼休み。
比呂と坂口と麦が、三人で教室の隅にいて、ヒソヒソなんか話をしていた。
俺は小沢とメシくってて、でもヤツらの話が気になっちゃって、
聞き耳立ててたんだけど、イマイチ声が小さくてきこえない。

小沢をすがるような目で見ると、しょうがないなーって顔をして
じ・・・・と比呂たちの顔を見る小沢。

でた〜!!!小沢潤也様の読唇術




『・・・これは過酷!』・・・比呂の喋り方真似して話す小沢。
『・・駄目駄目、一つにしぼらねーと。』・・今度は麦のマネする小沢。
『必要あるの?この選択問題。』坂口の真似する小沢。

なーんか選ぼうとしてんのか?

そのうちに、白熱してきたのか、三人の声がちょっと大きくなって
俺にもきこえてくるようになった。俺は耳をすませて、三人の声を聞き分ける。

『俺はクマのこがいいなー。』坂口の声。
『おっ前案外男らしいな。決断はやい。』麦の声。
『クマはチャチャクーって名前なんだよ。』比呂の声。
『『なんでしってんのー!!』』
『すげえだろ。尊敬しろ。』・・こんにょ・・。

しっかしなんの話してんだろ。会話聞いててもつたわってこねえ。
すると話はまだまだ続く。うーん。話の輪に入りたい・・。

『じゃ、クマが坂口なら、俺はライオン・・。』
『えーー!ずりい!俺もライオンがいいよ!』
ライオンを選んだ麦に対して、比呂が文句を言っている。
クマだのライオンだの・・どっかの動物園の話題?!!

『なにぬかすか。お前にはまだ早い。百獣の王はまさに俺様にぴったりなのだ。』
『ふざけたことぬかしてんのはテメーだろっ!マミーレオはゆずれねえよ。』
『だからなんで比呂はそういうのしってるの?』
『だーかーらーそういう俺を尊敬しろっ!!』

答えになってない・・・


・・・・っていうか、なにそれマミーレオ?ん?

俺はそっと振り返り、比呂たちのほうをじっとみた。坂口の手には、もりなが☆まみー・・・。
しかも1リットルパック・・・・



なんなのこの子たち!!




2007/07/02(月) 21:45:49
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