さてとー。 結局比呂は、明け方まで、すうすう気持ちよさそうに寝てた。 途中一回目を開けたんだけど、俺と目が合ったら少し笑ってまた寝た。 手を握ったらちょっと握り返して、すぐに力が抜ける比呂。 だから俺は、ゆっくり髪を撫でて、愛しい思いに押しつぶされそうだった。 で、5時過ぎに比呂が起きたから、比呂んち近所にある 朝三時からやってるパン屋にいって、パン買って少し散歩した。 犬の散歩の人くらいしかいないから、俺等はギュ・・と手を繋ぐ。 ちょうど雨がやんでいて、歩きながら比呂が山梨であったことを色々と話してくれた。 今回色々あったんだけど、どうやらさやくん、内臓の疾患みたいなのが見つかったんだって。 でも、成長と共に少しずつ発育も追いつくだろうからってとりあえずもうちょっと入院して、様子見るらしい。 『原因がわかったから、もう対策も取れるし・・なんかすっげ・・安心したよー。』 『そうか。よかったね。』 『うん。』 サニマに寄ってカップスープの素と、サラダを買って比呂の家に戻り、2人で台所に立った。 比呂がコーヒーとカップスープ入れてくれて 俺は目玉焼きを作って皿にのせた。そのまま台所で飯を食う。 ・・結婚したみたいで、なんか照れた。 7時になると比呂の携帯がなって、どうやらおじちゃんからだったみたくて 携帯画面見て、ふふって笑うから、覗き見したらさやくんがうつってた。 かわいー・・。 カップスープをかき混ぜながら、俺は比呂の顔をうっとり見つめる。 大好きだなー・・大好きだ。比呂が大きく伸びをした。 そのあと2人で風呂にはいって、ちょっとだけジャレあって 比呂は練習試合に行った。今日はレギュラーのヤツだけ参加。 俺は11時から塾だから、塾あとにバイト行って そのあと比呂と一緒に5時頃家に帰る予定だ。 比呂を見送ったあと、比呂のベッドを片付けてたら ゆうべのことを思い出して、みぞおちあたりがじんわりときた。 一人きりの部屋でひとりでニヤけて、一人で笑って俺は立ち上がる。 今夜は鍋でもやろうかな。似非新婚生活、満喫すっぞー。 2007/10/27(土) 10:22:45 |
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