2006/9/27 (Wed.) 17:56:22
今日はクラブがあった。
貝割れ大根の観察を終えて、ついにおひたしをつくる時がきた。
うちのクラブで唯一の一年生の紺野くんが、すごく楽しみにしていたらしく
『今日はおひたしをつくってみます。』
といったら、全力の笑顔で喜んでいた。
僕は三年生だから、入学式に出席したんだけど、
入学式のとき、特に派手な格好をしていたわけでもない紺野くんの
印象がはっきり心に残っている。
容姿がというか・・・雰囲気がというか・・何故だろう。
特筆するような個性はないんだけどな。
そんな紺野君が、うちのクラブに入るといってきた時には
正直みんなで驚いたんだけど、彼が入ったらクラブの皆が、
以前より明るく楽しく実験をするようになったので、それが嬉しかった。
廊下ですれ違ったりすると、ブンブン大げさに手を振ってくれることも、
かなりうれしいことだったりして。紺野君は、素直で明るい。
三角フラスコで湯を沸かし、ろ過用金網にかいわれを乗せ
沸騰した湯を上からかけたら、おひたしは無事完成。
紺野くんが用務員さんにわけてもらった(らしい)おかかと醤油をかけてたべる。
ガラスのシャーレにいっぱいずつの、かいわれのおひたしは
しゃきしゃきとしてすごく美味しかった。
ふと見ると、紺野くんが、自分の分を半分のこしているから、
『おいしくないの?』ときいてみる。
紺野君は、首を横に振って『うまく出来たから、幸村に。』といって笑った。
ああ、幸村君か。
紺野君は本当に幸村君と仲がいいんだなあ。