Date 2006 ・ 11 ・ 25
比呂ちゃん

今日、変な女が比呂のチャリのとこで待ち伏せしてて
俺、それがショックで、家まで泣きながら帰ったんだ。
でも、16時っころに比呂から電話がかかってきて・・

比呂が俺を頼って電話かけてきて

主婦ひしめき合う光が丘の商店街を、チャリンコで疾走しましたともよ。
んで、途中のスーパーでマッハで買い物して・・で、比呂の家に無言で乗り込んだ。

無言で比呂の家に上がるのって、実はすげえ夢だったんだ。
だって俺、他人だから、絶対『お邪魔します』言わないといけねえじゃん?普段は。
でもさ、今日の俺は、比呂の自転車のマとなりに、自分のチャリを寄り添わせるように停めて、
で、玄関を無言で開けると、ばたんと閉めて、鍵を閉めたんだ。お嫁さんになったみたい・・!!

何度も遊びに来てたけど、最近はあんま遊んでなくて
比呂の家も久しぶりだから、ちょっとだけ新鮮気分で
比呂の部屋のドアを開けたら、比呂と目が合った。

熱は少しある。でも息づかいはふつう。のど飴なめてるのかな・・
ベッドの下に包み紙が落っこちててて、比呂の口からミントのにおいがしてた。
比呂は煙草吸うくせに、歯が真っ白でかわいいんだよな。

なんか子供の頃に、転んで歯を折って歯医者にいったときに、すっげえ怖い目にあって、
以来、歯医者を恐れるあまりに、一日何度も歯を磨いて
そのおかげで歯も丈夫だし、いっつも比呂の周りには清涼感が漂っている。

俺があれこれ聞いてるのに当の本人は寝ちゃったから、
一瞬だけちゅうしちゃった。まだ舌を入れる勇気はないが。(あたりまえ)

で、ちゅうしたら、比呂の体の下になってるとこのシーツが濡れてて
そういや髪も濡れてるなと思って・・・・
もしやと思って肩を触ったら、着てる服がぐしゃーっと濡れていた。

俺は比呂の部屋のタンスをあけて、パジャマめいた服とTシャツと、
あと・・ぱ・・ぱんつをだして、タンスを閉める。
正直下着とか入れてるとこから、明るい家族計画系のアレがでてきたら
どうしようかと思ったけど、運よく今日はそれは見当たらなかった。

よかった・・・(ほ)

名前を呼んだら比呂が目を開けて、『あー、わりい。ごめん。』っていう。声はガラガラ。

『着替えよう。体、びしょぬれ』
『ああ・・うん・・。』
『大丈夫?一応薬買ってきたけど』
『うん・・なんか・・寝てたらすっきりした。でもノド痛い。』
『じゃあ、風邪の引きはじめかも。薬のもうか。』
『うん』
『水持ってくる』
『ありがとう』

俺は急いで部屋を出て、階段駆け下りて、思わずへたり込む。
だって比呂、会話しながら、俺の目の前で脱ぎだして
比呂の鎖骨とかノドぼとけとか、胸のあたりとか、腹筋とかそういうのが・・見え放題で・・

階段下りたころには、俺の下半身の暴れん坊が大変なことになっていて、前に比呂が
『俺、様々な事情で勃ってはいけない状況の時に勃ってしまった場合、麦の女装思い浮かべると萎える。』
と言っていたのを思い出し、すかさず小沢のナース姿を思い浮かべたら、本当に萎えた。ありがとう、小沢。


水もって階段をあがると、比呂が着替えを終えていた。
んで、薬飲んだはいいが、シーツが濡れてるしってことで、そういうの全部取っ払って、クリーニングに出すことにした。
比呂はコインランドリーにいこうと思ってたみたいだけど、ガクランあるからやばいだろうし、
比呂んち近所にクリーニング屋ができたから、俺が行って来ることにした。

クリーニング屋について、『お名前とお電話番号を』といわれ
俺は『紺野です。電話は・・・』と、紺野家の電話番号をいった。本当に重ね重ね思うが、

今日の俺はまじで比呂のお嫁さんだ。

家に帰ると、比呂が一階の客室から布団を一組出してくれているところだった。

『泊まっていけるんだよね。幸村。』

ああ・・・・。俺が嫁さんで比呂がだんなさん・・
っていうか、あんた病人なんだから、ちゃんと寝てて!俺に全部まかせな!!


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