俺の最低バカ

勉強の合間に3時間だけ会おうって誘って、ラブホいったんだ。俺が頼んで。
全身で比呂に甘えたかったから頼んだんだけど・・・
先に風呂に入ってるときに、妙に切なくなっちゃって、服を着て風呂を出たの。

比呂は誰かにメールしてて、相手はヒノエでバカみたいなメールだったんだけど
俺が服着て出たのを比呂が見てて、『・・・調子悪い?』っていうから黙ってたんだ。

比呂、今日は午前中少しだけ地元の小学校に陸上のコーチいってて
着替えたいから風呂は入るとかいって、風呂にはいっていったんだけど
結局俺・・・比呂の携帯・・・浮気チェックしちゃってんの。
あまりにも疑いようのないような履歴で、罪悪感に押しつぶされた。

比呂は服をしっかりきて風呂からでてきた。『さっぱりしたー。』とか言って笑う。
今日は静岡は暑かったんだ。家にいたって暑かった位だから
外で陸上やってきた比呂は、きっと疲れたに違いない。

なのに俺、自分の欲望のために、いきなりラブホ直行だったんだよ
悲しくなって、涙でて、比呂と目線が合ったら、もう駄目だった。

ラブホのエロいベッドの上で、キッチリ服きた俺たちが
すっごいくだらない話をしてる。と言っても、俺だけが一人でしゃべってる。
『浮気』だの『最低』だの。

比呂の心の傷が癒えてないのをわかってんのに、口が止まらない。
黙れ!っておもうのに、俺の口がしゃべる。

2時間俺がひたすら話して、延長もせずに部屋をでた。
こんなくだらない時間のために、5000円も払った比呂はなんだか
すごく俺に優しくて、照れたように笑いながら俺の手を握って
ラブホをでると、暗がりの道で、チュッてキスをした。

俺はそのちゅーで、ふにゃふにゃになって、しばらく比呂に抱きしめてもらってたんだ。




2008/07/05(土) 23:35:04
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