2007/12/30 (Sun.) 00:15:02

一人でいるとき。

きがつくと、俺はぼんやりと左の薬指ばかり見ている。
比呂からもらった指輪。ペアリング。

一つは比呂がお守りにしてて、もう一つは俺の指にはめられてる。

比呂が買ってくれてクリスマスイヴにそれをくれて
比呂が俺の指にはめてくれて、それが俺の中で大きな意味を持つ。

比呂がいる時は比呂自身に。いないときは、この指輪に。
指輪はめられないような状況の時は記憶の中で笑う比呂に。

俺はすがる。頼る。支えられる。
他人から見たら、ただの指輪。でも俺はその裏側にまで思いを馳せる

どんな顔で比呂は、これを買ってくれたのかな。これが一番俺に似合うと思ってくれたのかな。
この指輪に愛はこもってるのかな。ぺアになってるもう一本の指輪を、見ながら比呂は俺を思ってくれるかな。

左の薬指って、弱いんだって。どの指よりも弱いんだって。
だからそこに指輪をはめるんだって。君の弱いところは俺が守るよって。
こないだ小沢にそれを聞いたとき、俺の左の薬指には、もうすでに
比呂からもらった指輪が光ってた。

俺、すごくなんか、感動したんだ。

比呂はそんなロマンチックな話・・きっと知らないんだろうけど
でも俺は、弱気になるとすぐに見つめるんだ、比呂にもらった指輪を。






うん。




守ってもらえてる。
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