卒業式だった。
March 01 [Sat], 2008, 16:53

駄目だ。もう。ほんと駄目だ。放っておけない。
もう限界だ。バイトまで、あと二時間ある。


那央に、随分幼稚なことをいってしまった。
でも全部本音だったし、後悔はない。

俺はもう吐き出した。それでいいだろ、俺。
男なんだからしっかりしろ。

那央があの子とつきあうんだったら
見守るしかないと思ってた。
でも、あいつは、きっと付き合わない。

なら、俺とあいつが別れる理由なんかもうないし
泣いてる場合じゃないんだよ。

一緒に考える。どうすればいいのか、ちゃんと考える。
俺も一緒にあいつと考える。
ちゃんと那央の話を聞いてくる。

那央に会いにいってくるよ。散々いった後だけど
俺があいつにされたこと考えたら、そんなの全然、余裕だろ。

俺が那央を諦めることが
あいつにとって一番いいことだと思ってた。
でも、なんかそれは違うような気がする。


なら、この問題は、俺とあいつで越えていかなきゃいけないことだ。



いってくる。
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