2007/2/1 (Thurs.) 21:36:15

夜、ヘッドフォンから流れる音楽で目が覚めた。
歌聴きながら寝ちゃったんだ、俺。
変な体勢で寝てたみたくて、なんかあちこちが痛い。
布団に顔をうずめたら、ふと幸村のことを思い出した。

なんだかんだいって俺達、もうすぐ付き合って一ヶ月になる。

遊園地に行って以降、部活やバイトがいそがしくて、なかなか二人で遊べない。
幸村には塾もあるし。

学校の帰りとかに、たまに夕飯食べれるかなーくらいだから、
さみしい思いをさせてると思う。俺もめっちゃさみしい。

俺、自分でもびっくりするほど、あっというまに幸村のことが大好きになっちゃって、
いつでもそばにいたらいいのにって、そんなことばっか考えちゃうんだ。

だめだな。独占欲。亜子先生と付き合ってる時も、
いつもこんな感じで、ぐだぐだ悩んでたっけなあ。

ずっと一緒にいたいんだけど、それを絶対いえないんだー。
うっかり口走っちゃう時もあったけど、だけど、俺は強引に引き止められない。

だって、帰る場所がある人を、俺のわがままで引き止められない。

目を閉じたら、幸村の綺麗な口元がうかんできた。
ふにゃっとした抱き心地とか、ふわふわの髪の毛とか。

あーもー。これだから男って嫌だ。
愛しい思いを、心の中でじんわり温めるよりも先に、
体の方が勝手になんか、変なことになってしまうから。

ガサゴソと、布の音をたてながら
左手をその部分に伸ばそうと思って、途中でやめて自己嫌悪。

俺、幸村とやったことがないし、男とやることが想像できないから
一人でそういうことする時に、どうしてもなんていうか・・
亜子先生のことが浮かんでくるんだ。

駄目だよな・・こういうの・・って思いつつ、だけどどうしても、せずにいられなくて
だからこの一ヶ月で、何回かは自分で欲を吐き出してしまったけど、
なんか今日は・・・もう駄目っていうか、亜子先生の裸の前に、幸村の泣き顔が浮かんでくる。


あんなにかわいく泣かれたら、妄想でも浮気なんか出来ないよ。
NEXT