Date 2006 ・ 05 ・ 30

俺は〜・・もう駄目らよ


・・・嘘休みしてしまった・・・・本気で嘘休みしてしまった・・。
色々あったあとだからこそ、ちゃんと行かなきゃならねえのに
休んじゃったよ。ブロークンハート休暇だよ。ハートブレイク休暇か?

この自問自答がまた悲しい



比呂にふられてしまった。告る前に。

目の前で比呂が何気なく言った『俺は男は駄目だなー。』という言葉が
神経中枢に刺さってちっとも抜けやしない。

朝起きたら、みごとに朝勃ちしてて、比呂で抜いたらむなしくなって
ティッシュ丸めたやつ、ゴミ箱に向かって投げたら全然入らなくて
それを捨てるためにベッドから降りたら、ベッドの下においてあった
ぽてちの袋踏んじゃって、中身ばりっばり。

そんな朝に、学校に行こうなんていう気力がわくわけがねえじゃねえか・・。

だから休んだ。親には『頭が痛い』といってごまかした。
俺の顔色が悪かったのが幸いして、『一日寝てなさい。』と母親に言われた。

朝のHRが始まる直前に、比呂から電話がかかってきて、
『ユッキー?どうした?休むのお前?』といわれたから
『あーそうだよ、俺はおやすみなんだよ。』とって、ブツリときってやった。

比呂のばっきゃーろー!!!

でもそんな電話の対応をしてしまったばかりに、
なんか後ろめたくて寝れやしない。何度も言うが比呂は悪くない。

あーもう俺ってほんと最悪だ・・・。
最悪な俺は比呂からもらったCD聴いてベッドで泣いていた。

すると。

一時間目の休み時間。佐伯麦の寝顔の写メがとどく。(文章なし)
二時間目の休み時間。斉藤と小沢の背比べの写メがとどく。(これまた文章なし)
三時間目の休み時間。浅井の笑い顔の写メがとどく。(いうまでもなく文章なし)
昼休み。ガクランに長いはちまきをした比呂と岸先生がピースしながら肩を組んでる写メがとどいた。

放課後、俺は比呂に電話をした。そしたら電話にでた比呂の声がガラガラにかすれてる。
寝起き紺野の1.5倍のかすれようだ。そんな声で比呂は『おっせーよおまえ。』といった。

『何がおせえの?』
『麦の寝顔みたらすぐツッコミ電話入れないと駄目じゃん。』
『・・だって。』
『だっても明後日もねえよ。全然電話してこないから、しまいにゃ俺が裸の写真でも送ろうかと思っていたよ。』
『えええっ・・・・。』
『・・・冗談だよ・・・そんなに嫌がらなくてもいいじゃん。』
『(いや、嫌がってるわけではないが)』
『なにしたの?風邪でもひいた?』
『ちがう・・。なんか・・行く気になれなくて休んだ。』

正直にそういうと、比呂が電話の向こうで『はあ?!』という。

『お前が休んだから、俺が応援団になっちゃったじゃん!』
『え?それって、俺が行ってたら、俺が応援団だったってこと?!』
『ちげえよ!ちげえんだけどー・・、とにかく席順で役を決めたんだけど、
お前休んだから、残った役を幸村にしようってことになって・・で、
窓側の前から順に放送とかテント係とか決めてってさ、お前を飛ばして加藤が垂れ幕係になって、
そうやってひとり分ずれてったら、俺が応援団になっちゃった!』
『?!!(なんて運のない・・)』

『順番通りなら俺、他校にポスター置きに行く係だったんだよ!女子高とか女子高とか女子高とか女子高にいけるはずだったのに!』
『(でかした俺。このための嘘休み!)』
『あーあ。こないだ喧嘩した空手部の先輩が副団長だよ。どーすんだよ。』
『まじで?』
『すっげー目ぇつけられててさ、何度も校歌歌わされたよー。この暑い日にガクランでよー。虫眼鏡あててたら燃える色だよ。』
『・・ごめんなー。俺が体調崩したばかりに。』
『っていうかそんなの別にいい。それよかあとでお前んちに寄るよ。』
『え?なんで?』
俺がそういうと、比呂が電話の向こうで大声を上げた。

『お見舞いにいきますよってこと!』


もーだめ。もう駄目だよ俺は。
こんなに最高キュートな比呂をあきらめられるはずがないよ。
『男は駄目だ』という決定打を打たれてもなお、俺は比呂が大好きだ。

とりあえず、ベッド周辺に転がっている参考書とかCDを片付けよう。
ほんとだめ。ほんと好き。
早く比呂にあいたいよ、まじで。


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