流星群のうわさを聞いて、比呂と原っぱで夜空を眺めた。
すっごく寒かったから、比呂が俺を自分のダウンジャケットの
中にいれてくれて、ぎゅっとする。あったかい。

流れ星見たら、何を願う?って比呂に聞かれたから
『比呂がずっと俺を好きでいますように。』って
祈るよっていったんだー。

そしたら比呂が、そんなのもったいないっていうの。
ほかの事を頼めよとかいうの。なんだと!

『じゃあ比呂は、何を頼むの?』
ってきいたら
『世の中でにんじんが食用でなく観賞用として認可されますように。』
なんていうんだよ?なんじゃそら。
長えよっ!!しっかもくだらなすぎ。比呂こそ、他に願い事ねえのかよ。


と、そのとき。

流れ星がすーっと俺らの目の前を落ちていった。
俺も比呂も、とっさに願い事を叫ぶ。
『『ずっと一緒にいられますように!!』』


あはは。他に頼むことねえのかよ、俺ら。