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俺の後ろについておいで お前は何かとよく泣くから
俺が少しだけ先を歩いて 危ないものをどかしてやるよ
それでも怖いっていうなら 俺の背中につかまって歩きな
目をつぶっていても大丈夫だよ 俺がしっかりと歩いていくから
だからお願い 愛しいハニー どうか俺の前を歩いたりしないで
俺の体はもう傷だらけで 流れる血が止まらないんだ
そういう俺を見たらお前は きっと泣き崩れてしまうだろう
お前の涙を止めるべき俺が お前を泣かしちゃ意味がない
大好きだよ だからずっと一緒に
歩いていこうよ できるだけ近いところを
お前はまるで眩しい光 影で育った俺には直視できない
でも聞いて 目をつぶっていても どんどん体が温かくなるんだ
寒いのは嫌だ もう寒い場所なんか嫌なんだ
だから俺に残された時間があるのなら
その全部をお前と生きていきたい
体の傷を見られぬよう 光に目がくらまぬように
俺はちょっとだけ前を歩くね 現実の世界は薄汚いから
俺の背中は綺麗だろ?傷なんてひとつもないだろう?
それでいいんだ 俺はお前から見える部分だけ綺麗でいたい
大好きだよ もう何年も
欲を言えば この先ずっと
出来ればずっと
精一杯お前を守りたい
お前より少し前を歩いて
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