★★★ 2013/5/13 (Mon.)

昼休み、比呂からメールが来た。

<今日、会いたいんだけど、行っても大丈夫ですか?

・・・敬語じゃん!

比呂の店が、今日から三連休なのは知ってる。
慌てて電話した。きてもらえるなら、今すぐ会いたいほどだから。

『比呂!俺!』
『あー、せんせー。』
『なにそれ!ねえ、これるの?今日・・。』
『うん。今日から休みだから。』
『知ってるけど、でも手は?』
『駅までくらいだったら、運転できるから。』
『じゃあ、新幹線でくるんだね。俺、駅まで迎えにいくよ。』
『え?!いいよ。』
『駄目だよ。それに俺、比呂がいつ来ても迎えにいけるように、
駅までの道、練習したから。何度も。』
『だけど、学校かえり遅いでしょー。』
『明日はテストの会議だからおそいけど、今日は大丈夫。』
『・・・・・じゃあわかったー。でも俺、何時ごろ行ったらいい?』
『19時過ぎに着くようにして。それだったら大丈夫だから。』
『わかったー。・・じゃあ、こっちでたらメールすんねー。』
『うん。』

・・・・・・わあああああ。
なんか、比呂が来ることになった!

つまりそれは、比呂に会えるという事!!!
比呂の声を聞けた上に、夜には会えるという超幸運を手に入れた俺。

昼休み残り20分で、正気に戻らないといけないと思い、
とりあえず屋上に行って、円周率をブツブツと唱えて心を落ち着けてから、午後の授業に挑んだ。


放課後、小テストの丸つけをして、18時に学校をでた。
家に帰って、とりあえず、部屋の掃除をマッハで行う。
干してあった洗濯物をとりこんで、アイロンをかけたりしたあと、
クローゼットにしまった。

風呂を洗って、お湯を張る。

何とか今日は泊まっていってもらわなきゃ!!
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