風呂から上がって、しばらく、二人で床の上に転がって、クスクス笑いながら、
時々、ニャンコキッスくりかえした。

『静岡では絶対ヤんない!』とか、前に比呂言ってたよねー。
でも、しちゃった。うれしかった。
俺の心は幸せで満ちた。

じゃれてる間に、新幹線の最終は駅を出た。
比呂がお風呂にはいってすぐに、俺、時計を一時間遅れさせたんだ。

新幹線の出発時刻をすぎてから、ネタ晴らししたら、比呂はふふってわらった。

『どうせ帰れなかったしー・・。もー駄目だー・・体が勝手にー・・』
って、俺を抱き寄せてぎゅーっとする。

何で俺の大好きな人は、俺のことをこんなに優しい目でみてくれるんだろう。
頬を両手で包んでくれて、優しく優しくキスをしてくれる。
怪我した手は痛くないの?
ほんとは長湯なんかしちゃいけなかったのかもしれないのに、

俺に合わせてくれるんだもん。

というわけで、比呂のお泊り確定☆

俺にじゃれながら、だんだん寝にはいってる比呂。
かみ乾かさなきゃだし、ごはんごはん!!!!

急いでドライヤーを取りに走った。

そしたら、そのほんの数秒のうちに、

もう寝てる比呂。




風呂場でヤったから、ぐったり幸せで満足しちゃったのかなあ。
床が濡れないようにバスタオル丸めて枕代わりにしてるけど、
そういう問題じゃないんだよ。比呂ちゃん。

一生懸命声かけて起こす。時々自分の髪の毛乾かしつつ。
俺、濡れたまま寝ちゃって癖つくと、どうにもできなくなっちゃうんだよ。
比呂も高校の頃から寝癖キャラだけど、でももう社会人だからね!
そういうの、ちゃんとしようね!

『からあげあるんだけどなー。』

いったら比呂、がんばっておきた!えらいこ!!

そういえば、いつのまにかアームウォーマーしてくれてんね。

だけど先に包帯まかなきゃだめじゃん☆
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