クロールに店員さんがそんなに増えてたなんて知らなかった。 でも考えてみたら、比呂が高校バイトの頃は、クロールは立ち上げてまだ数年で 結構大変な時だったんだよねー。俺もバイトしてたけど、結構シフト入れられてたし。 そうだよ!大学受験の頃、俺、自分が抜けることで、他の人に迷惑かかっちゃうって 真剣に悩んだもん。それくらい大変だったんだよね。あの頃って。 で、そこからさ、比呂は横浜にうつってさ、更に過酷な労働状況になって・・ 秋山さんと二人でよく店をまわしてたと思う・・・比呂を基準に考えてると感覚が狂うね・・。 だけどやっぱり嬉しい。比呂がすこしは規則的な生活に身をおけるってことが。 繁忙期には出張扱いで横浜に週間単位で応援にいくらしいけど、今までの生活に比べたら、 全然だよ!全然・・!! 俺はものすごくうれしくて、思わず立ち上がって『かんぱーい!!』ってビール一気飲みしちゃった★ 『比呂も、色々悩んだんだね〜!』 『俺だって悩むさ〜・・・。』 俺との生活のために、沢山悩んでくれる比呂は優秀なだんなさんだ!!! 高校時代は、幸村家と紺野家。夜はお互いの家に帰って眠った。 俺が大学の頃は、京都と横浜。何かあるたびに、比呂が駆けつけてくれた。 大学卒業して、静岡と横浜。距離は近くなったけど、俺が働き始めたせいで、 ゆっくり合える時間がとれなくなってきてた。 そんなときに、家を建ててくれた比呂。 あんなに沢山の問題があったのに、それでもまた静岡に帰る決心をしてくれた比呂。 今まで俺にずっとずっと合わせてきてくれた。 だからこそ、きっと、今の俺たちがいる。 同じ静岡に住むことができるだけでも幸せなのに、一緒の家に住めるんだもん。 今までで、一番近くにいられるし、ほとんどの日は必ず一日一回は会えるんだよ。 幸せすぎだよ!!! 離れてたって、好きな気持ちは変わらないし、心がすれ違うことはないけど、 それでもやっぱり毎日一緒に朝ごはん食べて出勤して、 夕飯食べて一緒に眠れたら、これほどの贅沢はないよ!!!俺、ずっと夢見てたもん。 潤ちゃんと坂口にそっこうで報告メールしたよ。 ふたりとも、『おめでとー!!!』って喜んでくれたよ!!! |