NO2.あたたかいからだ
比呂とひさしぶりにのんびりえっち。
あったかいなあ。きもちいいなあ。

心ごと絡まって降りそそぐハート。
快感まかせに溺れて天国。

震える指先でくちもとをなぞったら
比呂が俺の下唇を甘噛みした。

締め切ったカーテンの向こうは明るい。
目が合うたびにキスをする。サイコー。

布団の中で指先が触れたら
俺の手をぎゅっと握ってくれるから好き。
身体の一部が触れたらグッて
俺を引き寄せて抱きしめてくれるから好き。

裸のままで天井を見たり比呂を見たり
カーテンをみてたら、比呂の携帯が
鳴った。仕事の話らしい。

だるそうに身体を起こすと比呂は
床の下に転がってた自分のバッグに手を伸ばし
中から書類をひっぱりだすと
それを見ながら話を始めた。

業務的な声。真剣な顔つき。
敬語できちんと話をする比呂。

俺も身体をゆっくり起こす。
そしてぴとっと比呂に寄り添った。

あたたかいからだ。
俺があたためた比呂のあたたかいからだ。

しあわせだなあ。