2007/6/23 (Sat.) 00:41:05

今日は那央が、学校帰りに遊びに来て・・ヤったりメシくったりして帰って、
そのあと一人になったら、つまんなくて

あいつにもらったマフラーして、ぼんやりしてたらノドが渇いて
下に降りてったら、なんかいつもと違う感じに気がついて


電気もつけずにおじちゃんの部屋の前に行ったら
写真のパネルが何枚か段ボールに入れられておいてあった。

そういえば、なんか新しい棚だかなんだかを買ったから、作業部屋を片付けるっていってた。
パネルの入った段ボールの脇に、写真集とかポラロイドカメラとかが、大事そうに置いてあった。


パネルに手を伸ばしてぱたぱたとみる。仕事で使ったものはなくて、俺の写真ばっかだった。

おっくんに抱かれてる写真だとか、虫を見てる写真だとか、
寝顔だとか・・・全部が全部、俺の写真のパネルだった。

なんともいえない気持ちになる。

もし俺と紺野さんが、本当の親子だったとしたら、相当な親ばかになってたんだとおもう。
血の繋がらない俺の事を、ここまで大きく育ててくれた。
思い出も、幸せも、他所の家と同じくらい・・いや、それ以上俺はもらってきたように思う。

本当に優しい人なんだ。すごく・・すごく。
おばちゃんのお腹にいる赤んぼがうまれたら、その子の写真を沢山撮るんだろうな。

・・・きっともう、俺の写真は増えないんだろうけど、でもそれでいいんだとおもう。

俺はもう、それでいい。


俺は十分してもらった。こんなに幸せな今を築いてもらった。
卒業したら、この家を出て、おじちゃんたちとお別れをしないと。
こんなに長い間俺は、おじちゃん達に甘えてきちゃった。

家を出るときおじちゃんが撮った俺の写真を一枚もらっていきたいな。
大事にしてもらったことを、ずっと忘れずにいるように。
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