Date 2006 ・ 10 ・ 17
キャベツの王子様
今日は、昼飯を10人ぐらいで食った。
俺・比呂・浅井・麦・小沢・斉藤・坂口・広沢・西野・・って9人か。
最初は俺が比呂と小沢と三人で食おうとしてたんだけど
比呂が他のクラスに用事でいって、帰ってきたら友達いっぱい付いてきちゃって
で、そのまま・・飯・・みたいな・・・。
教室で食おうとしたら、他のやつらに『酸素が薄くなるから屋上いけ』といわれ、
みんなで屋上にいってくった。
途中ですれちがった岸せんせいに、『何の集団?』とかいわれたけどもね。
それぞれに飯を食ってたときに、広沢が『比呂、から揚げあげようか。』といって、
比呂の弁当にから揚げを入れた。そしたら比呂が『じゃあお礼にキャベツやるよ。』という。
比呂の弁当にはキャベツの浅漬けがはいってて、それを広沢の口に入れてやる。
『さんきゅ、ごめんな、大好物もらっちゃって。』と言う広沢。
え・・・?比呂の大好物がキャベツ?
『紺野ちゃん、キャベツ大好きなの?』
浅井がメガネを突き破りそうなくらい、目を見開いて比呂のことをみた。
『うん、スキだよ。』
『なんで?』
『おいしいから。』
広沢以外の人間皆知らなかったことなんだけど、
比呂がから揚げが好きなのって、付け合せに線キャベツが付いてくるからなんだって。
なにその謎設定!!!
『初耳なんだけど!!』
『そう?俺もう何度も言ってるんだけど。』
『から揚げ好きは知ってたけどさ。』
『から揚げは当然一番好きだよ。』
『キャベツでは何が一番好きなの?』
『キャベツで何が一番好きってなに?』
『だから調理法だよ。調理法。』
『ああ、千切りとかゆでるとかそういう?』
『じゃなくて、料理名だよ。ロールキャベツとか、コールスローとか』
『なにそれ究極の質問じゃん。』
『なんで。』
『好きなものに甲乙つけたかねえよ。』
『なにをそんなに、ド真面目に受け止めてんだよ。パっと考えりゃいいだろ。ぱっと!』
『えー悩む・・・一番じゃなきゃ駄目?』
みんなで『一番じゃなきゃ駄目』というと、比呂は悩んだ挙句こういった。
『ぺヤングのかやくのキャベツかな・・』
・・・・・。
『え?そこいく?』
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