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2007/4/27 (Fri.) 21:22:42 朝、熱が出て、咳も出たもんで、学校休んだ。意外と虚弱体質だなー俺。 比呂が心配してくれて、休み時間のたびに電話をしてくれた。 『病院行った?』 『行かない。』 『なんで!』 『家族みんないない。』 『じゃあ俺放課後つれてってやるよ。』 『大丈夫。薬飲んだらだいぶよくなったし。』 『ほんとに?』 『ほんと。』 『俺に嘘つくなよ。』 『大丈夫。ほんと。』 俺に嘘つくなよっていう比呂の声に、胸の奥がぎゅーーっと痛んだ。 もう完全にときめき病。好き好き好き好き。 放課後。 部活を5時で終えた比呂が、様子を見に俺んちに寄ってくれた。 6時ちょい前。玄関で母ちゃんが近所の人と回覧板の整理みたいのをしてたもんで 裏庭回って、台所の窓のとこで、2人で話をした。 家の中から外にいる比呂の顔をみたら、なんか泣けてきた。そっちにいきたいよ。 『どーした。』 『ちょっと感動したんだよ。』 『えー、なんでわかった?』 『は?なにが?』 『俺が君に沢山の餌をもってきたこと。』 『(餌・・・)』 『前に俺、言ったよね。病院とこでケーキ屋見つけたって。』 『うん。』 『そこのケーキを買って来たからくいな。あとパン。』 『わ!ピカぱんのだ。』 『栄養つけて、ちゃんと寝ろよ。お前はちょっと痩せすぎだから。』 きゅん。 『比呂、今日バイト?』 『そう。もうちょっとしたらいく。』 『何時まで?』 『それがさー・・。』 『うん』 『11時までなんだけど、そのあとハルカさんちに行かないといけねーの』 『なんで?』 『知らん。たぶん彼氏とケンカしたんじゃね?でもあの人らって同棲じゃん。』 『うん。』 『だから、俺を家に泊めるんだとおもうんだよね。彼氏と2人きりになりたくなくて。』 『・・・・最悪な立場だよね。』 比呂は俺の言葉を聞いて、屈託なく笑う。 『Wiiやろうとか言ってきてさー。Wiiスポーツやっていいよとか言われて。』 『あはは』 『俺やだよー。そんな微妙な空気の中で一人手にコントローラーつけてさー。 どんな顔してゲームやればいいわけ?』 『あはは』 『第一ね。ゲームっていうのは、娯楽であって、拷問であってはいけないと思うんだ(真顔)』 『そっか。Wiiって全身使ったりして遊ぶやつだもんね。』 『憂鬱。どうしたらいいのかな。』 『どうしたらいいのかなー』 『・・・どうにかする。』 『頑張って。比呂。』 『うん。』 うん・・なんて、素直に返事されて、俺、ますます・・ときめきモードだ。 高い位置に窓があるもんで、ちゅうしたいのに、できそうもない。 そんな俺の様子に気づいたらしい比呂が 背伸びして俺にちゅうしてくれた。一瞬だったけどびっくりした。 びっくりしたし、うれしかった。 比呂は、そのあと憂鬱そうに、バイトに出かけていったんだけど ピカパンの袋の中に、なんか手紙が入ってて それは比呂からの手紙だった。読んでたら、胸がいっぱいになって泣けた。 去年、初めて話したときのことを、比呂がちゃんと覚えてくれていた。 比呂が選びそうな便箋に書かれた文字を追いながら涙を拭う。 便箋に書かれた文字も、封筒も、全部が比呂って感じだった。 俺はその手紙を何度も何度も読み返しては 泣いて笑って考えた。 比呂が買ってきたケーキやパンは どれも俺の好きそうなものばかりで あーまじで、心から思う。 俺の人生最高!!生まれてきて本気でよかった。 |
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