2007/4/29 (Sun.) 17:40:56

思わず不安で胸いっぱいになる。
比呂が俺とエッチしないとかいうから・・・捨てられるんじゃないかっておもって。

『だって俺、風邪治ったよ。』
『治ったって、今日はやらない。』
『何で?!飽きたの?!』
『・・・飽きるわけねえし』
『・・・嫌いになったの?』
『なーらーなーいー。』
『じゃあなんで?しようよ。ねえ。』
『・・・・そんな顔して誘わないで・・。』

なんで?!全然俺に流されてくれない。
俺もうどうしていいかわかんなくて、ぎゅーって抱きついて、半べそをかいた。

比呂は、俺の慌てっぷりにも、動じないでゆっくりと俺の髪を撫でる。
そんでぎゅーっと抱きしめてくれた後に『我慢を・・しようとおもって。』って、ぼそりというんだ。

『がまん?』

俺は比呂に抱きしめてもらえて、やっと安心して冷静になり
比呂の胸板に頬を寄せて、その硬さにうっとりと目を閉じる。好き。

比呂は、ちょっとだけ眠たそうな顔で、姿勢を変えると、もっと強く俺を抱きしめた。
『最近さあ・・、なんか会うたびにヤってるきがしてさ。
お前病みあがりだし、だから、我慢するって決めたんですよ。』

比呂の顔をみる。比呂は俺を見ない。
鎖骨にちゅっとして、もう一度比呂の胸板に頬を寄せる。
しばらくの無言。どきどきどき。我慢って事は、本音はしたいって事だよな。

したいのを我慢してくれてるって事だよな・・。


そんなのもったいない!!!




俺、も一回比呂に頼む。
『俺、比呂としたかったの。ずっと。』
『・・・。』
『駄目?・・・おねがいだからしようよ。』
『・・・。』
『こんな気持ちじゃ俺・・まともに物考えらんない!体おかしくなる・・』

そのとき俺はこの耳で、ブチっと何かが切れた音を聞いた。
たぶんそれは、比呂の理性の糸が盛大に切れた音だったんだと思う。

布団をかけて、服も最小限だけ脱がす程度で
比呂は俺に気づかいながら、手だけで何度もいかせてくれた。
でもすっごくエッチ。興奮する。大好きな人の体。たまんない。

最近の俺は、されるがままで、そういうのって良いのか悪いのか・・。
だって比呂にエッチされると、意識とびまくって、何もできなくなっちゃうんだもん。
ただ比呂にしがみついて、はあはあ言いながら、名前呼ぶことしかできなかった。

あんだけ長い間、片想いしてたんだ。
いきなりこんなに幸せになっちゃって、心の準備がおいつかねえよ。

俺だけ何度も出してすっきりして、
比呂はイってないし、俺に触れさせてもくれない。

『口でしてあげようか?』『しないでいい!』

・・・がんこだなあって・・ちょっと微笑ましかった。

きっと比呂もしたくてたまらないんだけど
俺が病み上がりだからって事で、意地でもがまんしてくれてるみたい。
欲求不満でイライラしだして、むくれちゃって、かわいいんだ。


そんなふうになるんならさー、やっちゃえばいいのにさー。ちぇ。

でも、俺が何度もほっぺにちゅっとしたら、
機嫌がなおってきたみたいで
俺が休んでた時の学校の様子を笑いながら話してくれた。


お前といると、いまだに緊張するんだよ。
だってすっげえ、大スキなんだかんな!
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