2007/5/11 (Fri.) 22:53:31


『俺は停学中なんだけど。』
『でも今日でおわりなんでしょ?』
『ちっげーよ。明日の朝、学校にいって反省文出して、オッケーもらえたら月曜からガッコ行けんの。』
『そうなの?』
『そうだよー。そんな簡単なもんじゃねえよ? 』

チョキチョキ。比呂が俺の髪を切る。

美容院とかにいくの苦手・・って前に言ったことがあって
染めるのもなにもかも、全部苦手っていったら、比呂が『やってやろうか?』って。

比呂の黒髪は、実は染めているんだって。
地毛は明るい赤みたい。なんか想像がつかないなあ。

比呂が俺の髪の色を褒める。それ、さっきお前が染めてくれたんじゃん。
心でそんな風に突っ込みながら、俺は比呂の顔を見上げて、にこりと微笑む。

『目をとじれ。毛がはいっだろ?』
『だって見たいもん。比呂の顔。』
『いっつもみてるだろーがよー。』
『・・・・。』
『あー、わかったわかった。自由でいいから。自由で。』

泣き落とし成功。イェ〜★

目の前のTシャツをめくると、比呂の腹筋とおへそが見えた。
ズボンを少しだけ下げたら、腰骨が見えてかっこよかった。

『おまえ、そこまでするなら最後までやれよ。』
『なにそれ!なにやらせようとしてんの?!』
『・・・・・・ちょっと静かにしろって。集中させろ。』
『フェラしろとかいうの?』
『こらーー!!!お前はそういうの言うな!』

俺は、おかしくてたまらない。エッチ大好きなのに、下ネタ反対なんだよね!
変な子〜!!!!

遠くの方で、どこかの犬が、わんわんうるさく鳴いている。
どうでもよさそうに、その犬の鳴き声を真似しながら俺の髪の毛を切る比呂。
時々『あっ!!』って言って俺をびびらせては『すぐびびる。ビビリ症か』とかいって、ケラケラわらってる。

お前がビビらせるから、俺がビビるんじゃん。もー、意味不明。早く抱き合いたいな。
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