おっしゃ!


テストは楽勝だった。

っていうか、今日はテスト終わったあと、少しだけ比呂と話した。
なーんかとんちんかんな事ばっか言う比呂。どうやら寝不足らしいんだ。
『勉強?』ってきいたら黙ってたから、きっとエッチなことでも考えて
興奮してねむれなかったんだろーな。あっほ。

そういうのはテスト終わってから考えろよ。

けど、そんな比呂がかわいくってさ、すっごい幸せ気分で話せたんだけど、
家に帰ったら同中だった女から電話かかってきて
『友達が紺野くんに告りたがってるんだけど、付き合ってる人いるの?』
とかいうの。うぜーよ毎回。お前、消えろよ。

『いるよ、付き合ってる人、結婚したいとかいってるし。』
俺は直球でその女にいった。
『結婚?うそでしょー。ねーほんとに結婚しちゃうの?いつ?』

・・・・・・・うざ。



『しらねえよ。でもあいつは本気なんだから、お前らなんか目じゃねえよ。』
『ひどっ!幸村やっぱ冷血。本人に聞くから比呂のアドおしえてよ。』
・・比呂とかいうな。ぶーすっ。

『うるせーよ。つか、そういう事で電話してくんなっていってんだろ?』
『私だって好きであんたに電話してんじゃないわよ。』
『あ、そ。じゃ、きるよ。』
『いいよ、直接比呂に聞くからっ。』

俺はその言葉を聞いて、驚くほど冷静だった。

『あーそうだな。直接本人に聞け。俺はしらねーから。』
そういって、電話をがちゃんときった。

毎回毎回めんどくさい。
いっそ比呂に直接聞けばいいんだよ。
そんで、息の根止められるようなふられかたしろ。
比呂はお前らにはきっと優しくないよ。

そういってみたはいいけど、今、ちょっとだけ不安だ。
他所の女になびくことはないとおもうけど
でもやっぱ・・・不安だ。


結局俺も、小心者だなあ。

2008/07/09(水) 22:36:02
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