ただいま

比呂の家に泊まった。

昨日、斉藤の試合の応援にいって、そしたら斉藤負けちゃって
比呂がすっごい落ち込んじゃって・・泣いても泣いても泣きやまなくて。

それでもなんとかバイトいったんだけど、店から電話よこしてきてさ
家に誰もいないから泊まりにきてよっていうから俺・・・比呂んちにいったの。

店で待ち合わせて、飯とか飲み物とか買って
玄関に入ってドアしめたら俺に抱きついて比呂がわんわん泣いちゃって

斉藤がかわいそうだって・・あんなに頑張ってたのにって
・・それ聞いて、俺も泣けちゃって・・2人でしばらく玄関でわんわん泣いた。

斉藤は本当に野球大好きなんだ。だから、甲子園は小さい頃からの夢だった。
彼女よりも部活優先してもめたこともあったけど、比呂も俺らも全員いつでも斉藤を応援してたし

甲子園にいかせてあげたかった。

家の都合で野球の強豪にはいかずにピカ工で頑張って、チームを引っ張ってきた斉藤。
斉藤がね、ほんとみんなをもりあげてね・・すげえ強くなったんだ。野球部。

でも、甲子園には限られた人たちしかいけない。
悔しいけど・・悲しいけど・・・斉藤の夏は終わった。


スゲエ泣いて落ち着いたから、比呂に飯食わせたんだけど・・食いながらぽろぽろ泣くんだ。
比呂も陸上で頑張った子だから、その悔しさはわかるんだろうとおもう。
それでもなんとか飯くって、片付けてたら携帯が鳴って・・・斉藤からでさ。

比呂は泣いちゃってしゃべれねーのね。その姿が俺の胸に刺さったよ。

一個ずつ俺らの高校生活での行事が終わってく。物悲しいな。なんだろう。楽しすぎるから。今の生活が。


朝、比呂は教習所になんかの用事で出かけるらしくて
途中まで一緒にいって、俺は塾にいって、今帰ってきた。

明日、斉藤いれて、鍋やるって。

うん。・・やっぱ鍋しかないよ!



2008/07/28(月) 13:56:23
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