2008/8/2(Sat)22:19:03


那央とちょっとした喧嘩になって、約束がぽしゃりかけたんだけど
一緒にいられる大事な時間を、こんな理由で削るのが惜しくて
電話をしたら那央がでて、泣いてて何も話せないみたいで
そしたら電話の向こうで車の走る音が聞こえてきたんだ。

『外にいんの?』って聞いたら、返事も無く電話を切られてしまった。

急いで家を飛び出して、走って走って走りまくって
近所の公園のブランコに座って泣いている那央をみつけた。
俺は言葉よりも先に手が出て、あいつを抱きしめて泣きそうになる。


ちゃんとわかりやすいところで俺を待っててくれた那央。
俺に見つかりやすい場所にわざわざ座って待っていた那央。


探してるときは夢中だったから、自分で気がつかなかったんだけど、
俺の体は震えてて、那央の泣き顔見たら体中の力が抜けた。

那央の背負っているリュックのなかには、
いつものお泊りセットがぎっしりつまってて
それがすっごくかわいくて・・・



殴られた痛みなんかとっくに消えてるよ。
那央。
一緒に帰ろう。
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