比呂がバイト休んでくれて・・ずっと一緒にいられた。
おじちゃんちが連休を二日くらいずらしてとって山梨いったらしく
家に誰もいないからっていって、比呂が『夕飯、鍋にしようよ。』っていう。
だからおれ、比呂に『じゃ、みんなも呼ぶ？』って聞いたの。
そしたら、すっごく考えてーしょぼんとしてー・・そっぽ向いてー・・
でね・・ふふっ・・『今日はいいよ』とかいうんだよ。
『いいじゃん。今日は・・。ほら・・急だし。』とかいうからさ
『でも前とか呼んだじゃん。急だったけど。』
『・・・でも・・今日はほら・・明日から学校だし・・。』
『・・・鍋じゃ大人数の方がいいでしょ？』
とか・・俺は比呂いじめしてみた。だってかわいいんだもん。
比呂はむすっとして俺にいったよ。
『いいじゃんっ・・２人でやりたいんだよっ。』
いつだっけ・・。前にも同じようなやり取りあってあの時もうれしかったなー・・。
俺の隣で≪それ、鍋にいれるの？≫的な食い物を
カゴに放り込んでる比呂、かわいい・・。
早い人なんか３日や４日で倦怠期とか来るんでしょ？
俺等は全然ないや。膨らむ恋心は、どんな困難も跳ね返す。
無敵風船みたいにどんどん上がってくんだよ。
にまにましてたらさー・・比呂が前にやった鍋のことで文句言い出してさ・・へへっ
『１人一本ずつポン酢とかありえねーからっ！』とかぶーぶーいってー・・
その間、買い物エリアは菓子コーナーなの。
鍋の件の苦情かましながら、俺の好きな菓子を片っ端から
カゴに入れてくんだー。もー。あいかわらず何その金銭感覚っ！
しゃべりだしたら止まんなくなった比呂は、レジ待ち最中も話しまくってて
周りの人がクスクスわらう。いつの間にか俺への苦情は終了してて
麦のこととかおぎやんの事とかを、文句いり混ぜながらはなしてんのね。
今日はだまって俺は聞き役なんだよ☆