やったー!
今日は夕飯デート。うれしいなあ・・・。

朝、廊下でぼんやり外を眺めてたら、
『何みてんの?』って比呂が突然俺の隣に現れて
すっげーびっくりしてさ、俺。久々のマフラー姿にきゅんときた。

『比呂がくるかなーとおもって。』どきどきしながらそういうと
比呂が、はははって笑って『こっからじゃ見えねーだろー。何ぼけてんだよ。』だって。

・・・・しょうがないじゃん。恋愛ぼけだから。

俺がへらへらしてたら、比呂が俺を黙ってみたあと、ふふってわらって
『那央、今日塾だっけ? 』っていうから、『うん。』って返事したんだけど
そしたら比呂がちょっと考えてから
『塾のあとにでも夕飯、食おうよ。一緒に。』っていうんだ。

俺、全身の毛が逆立つくらい嬉しくなって『ほんとに?!』って比呂に
聞いた声が、超裏返っててめちゃくちゃ恥ずかしかった。

比呂は、そんな俺をみて死ぬほど優しい顔で笑った後
『ほ・ん・と。』って、小さな子に言うみたいな言い方で
いってくれて、俺の背中をぽんって軽く叩くと
『いきたいとこあるなら言って。じゃね。』っていって
自分の教室に入っていった。

俺はにやけ顔でまた空を見た。空に浮かぶ雲がエビフライや刺身にみえてくる。
そしたらぽんって背中叩かれて、次に現れたのは小沢だった。
『・・・らっぶらぶ〜☆』とか冷やかされて、俺は真っ赤になって照れる。

愛の力で空飛べそうな勢い。

2008/11/17(月) 16:39:14
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