ばかばかばかーーーーーーー

比呂が卒業証書もらったよ。なんかすげえの。学年全員あつまっちゃた。暇人すぎない?
俺も早めに行ったら麦も坂口も学ランのボタン一個もないじゃん。おぎやんもひのえもいっこもないんだよ。
見栄?!とかおもったらリアルに女子にねだられたらしい。お前ら彼女いないくせに!くそっ!
俺はきっちり全部ボタンあるよ!!!

そんな比呂も学校にきたらボタンが一個もなかった・・・・。
一個は隣の娘っこにあげたってことは判明してるんだけど、他のはどーしたんだよ!っておもったら、
学校に来るまでにみんなあげちゃったんだって・・・・。酷すぎる・・・・。

卒業証書を渡された時、すげー感動して、俺、ちょっと泣いた。
比呂もみんなも泣かなくて、へらへらしながらうだうだしてたら
比呂んち町内の会長さんが何でか一緒にきててさ。
勝手に祝辞とか言い出すから、それですげえテンションがあがって
最後にみんなで校歌を歌った。泣かなかったけど・・感動した。
この学校のこの学年で、本当によかったなーって・・・。

とにかくさ・・とにかくね、もっといっぱいその話を書きたいんだよ。くわしくさ!

だけどここって京都なんだよ。親と一緒に寮という名の借り上げアパートにいるんだよ。
いいところだけどさー・・・・でも・・親と一緒ってのがどうなのってかんじだよ。
親子でしっぽりしてもうれしかねーよ!!!!

比呂に電話したら寝てたみたくてさ話してることが最初通じてないんだよ。ぜんぜんね。
『比呂〜。俺。』
『・・・はい。』
『寂しいよ〜・・あいたいよ〜。』
『・・・・・。』
『寝てた?』
『・・・。』
『・・今どこ?』
『・・・地球。』

ち・・

地球っ?



後で聞いたら、俺からの電話の前、ヒノエと電話で喋り捲ってたんだって。
何の話してたんだよ。もー・・頭を恋愛バージョンに切り替えてよ!
しばらくそんなふにゃふにゃ会話で、あーでもないこーでもないいってたんだけど
そのうちにしっかり目がさめたみたいで、やっとまともな会話になってきた。

『住むとこどう?』
『・・・うーん・・けっこう新しくて・・大学も近い。』
『・・・ふーん。だけどー・・。』
『・・・・・。』
『・・・俺からは遠いじゃん、いつかえってくんの? 』
『・・・・・すぐに帰るよ。』

もー・・・。


も〜!!!!


そんなことを言われたら、今すぐ静岡に帰りたくなっちゃった。
一人エッチでまぎらわそうにも、なんていっても親同伴・・・・
だから一人で布団の中はいって、左手が比呂で右手が俺って言う
一人設定で指を絡めあったら、それだけでなんか、ほっとする。

エッチのときでもなんでもさ、比呂の指に自分の指を絡めると
比呂が俺にやさしく笑ってくれんの。最後にぎゅっと俺の手を握り締める。
携帯のボタンを押す。比呂の写真がいっぱい入ってるから。
一枚一枚見ながらね。どんどん俺は安心していく。

なんか眠くなってきた・・・。お土産いっぱいかっていってあげよーっと。


2009/03/09(月) 22:51:21
BACK