お好み焼き食べに行った

朝、早く学校に行った。
下駄箱で待ってたら、麦と一緒に比呂が来た。
なんか話しながらきたみたいで、俺を見たら2人で手を振る。
俺は笑って手を振りかえした。比呂が、照れくさそうに笑ってくれた。

上履きはいたら麦が『俺、職員室寄るから。』っていって、俺らと別れる。
比呂と2人で階段を上る。比呂が俺に『体、平気?』ときいてきた。

『平気だよー。すっごい平気。』『そか。・・俺、今朝起きたら腰が痛くてさー。』
『えー?』『足とか腕とか、アザだらけなんだけど。』
『まじで?!!!!』

やりすぎで腰が痛いとか言う比呂。確かに比呂は大変だったかも。
体位的にも無理しまくりだったと思うし・・なんかもう俺ばっか
単純に快感のみ味わってごめんなさい。

『比呂。』
『なに?』
『元気戻ったみたいだね。』
『・・ああ、うん。今朝、昨日の残りのシチューくってきたよ。』
『えー?ほんと?』
『すっげうまかったー。お前、どんどん腕あげるな。』
『えへへ・・。じゃ、将来嫁にしてください。』
『ああ、いいよ。自分の大事なもの全部持って俺のところに来いよ。』
『やったー!婚約婚約。』

朝から程度の低い話で、盛り上がる。お互い声はがらがらだけど。
で、1時間目が始まる直前に『夕飯食いに行こう、お好み焼き。』って
比呂に言われたんだ。

放課後、部活終わってから2人でお好み焼き食いに行った。
『昨日、夕飯つくってもらったから。』とか言って、比呂がお好みとか焼きそばを
一人でつくってくれたんだよ。メチャクチャいいにおいがして、『できた?できた?』って比呂をせかす。比呂は笑う。『できたよ。できたできた。皿かしな。』
俺が差し出した皿に比呂はヤキソバをてんこ盛りによそってくれた。


皿かしな・・・ふふっ。すっかり普段の比呂口調だ。

『俺、腰は痛くないけど、顎が少し痛いよ。』
『・・・・・。』
『俺、下手でごめんね。ちょっと歯を当てちゃったし・・・。』
昨日のフェラの最悪テクニックについて反省して比呂にあやまった。
そしたら比呂は、ふふんと笑う。で、そぽむきながらいってくれたんだ。

『うまいよ・・。サイコーだった。俺、アレさせんのって、ヤなんだけど
那央がしてくれんのって、すげえかわいくて好きだな。』
『・・・・ほんと?』
『・・うん。お前帰ったあと、あの顔思い出しながら、自分で抜いたもん。』
『えーーーーー?!!!』


比呂の一人エッチ・・わーーー!!かたわらで見守りたいよ!

お世辞なのか本音なのかわかんないけど、でもなんか嬉しくて
『またするね。次までにはもっとうまくなるよ。』って比呂に言って笑った。
比呂は笑って、うなずく。『じゅうぶんうまいっつーのに。』

お好みもヤキソバもメチャクチャうまくって
帰り道、うきうきで、自転車蛇行して走って笑った。
比呂は、そんな俺を見て、ふふって笑って、みまもってくれた。

あー、俺、やっぱ、比呂にこうやって甘えられる瞬間が一番幸せだ。

いつもの別れ道。街灯から外れた暗がりで、何度もキスをする。
体温が恋しいから比呂の舌を追いかけて、抱きしめあう腕に力を込めた。
この舌が昨日、俺の体の上を這ったんだと思うと、なんかどきどきするし
この腕が俺を抱いたんだと思ったら、すごく安心をした。

甘えたい。すごく甘えたい。明日も明後日も比呂に甘えたい。

大好きだよー。愛してっぞ。こんのひろ〜!

2007/12/03(月) 23:19:02
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