ぽわー・・

あー・・なんかー・・ここ・・天国?

比呂に存分に甘えてきた・・幸せって単語すらかすむほど・・
なんか・・すっごいゆったりと・・二人の時間を過ごせたー・・・。

図書館で勉強してるときにさ・・あいついきなり
『ちゃーはん作ってやる』とか言い出してー・・
家に行ったら本当にチャーハン作ってくれたんだ。

ジャコと梅と青じそと白ゴマ・・死ぬほどうまかったー。
シャツの袖を捲り上げて、黙々とフライパンゆする比呂の腕の
筋肉の動きを眺めながら、比呂に抱きつきたくてたまんなかった。
でもガマン。そのかわりに、キッチンのイスの背もたれに抱きついて
比呂を眺める。・・・・・最高の風景だ。俺の彼氏。サイコー。

フライパンを鍋敷きにドンっとおいて、小さいお皿をがしゃんと出す。
『ちょっと待って。』っといって、階段をかけ上がった比呂。
いい匂いのするフライパンを覗いて、見た目にうっとりしてたら、
ドスンって音がして比呂が登場・・。階段ラスト6段くらいをジャンプですっとばしたらしい。

その手にはスプーン。比呂がガシャがシャとそれを洗う。
そんでキッチンペーパーで水滴を取ると
『ん。お前専用。』といって、そのスプーンを俺に手渡した。
そのスプーンは柄の部分が、にっこりがおの形になってて
比呂が俺のために買って来たんだってすぐわかった。なんかすごくうれしかった。

チャーハンの味はすごいうまくって、一口食べたら比呂が俺に得意げな顔でふふんと笑う。

『ちょーうめえじゃん。』といってやったら、『とーぜんっ。』だって。お前、小学生か!

本気でチャーハンうまくって、無言でガツガツくっちゃって
殆んどを俺が食っちゃって、反省・・・でもうまかった。
片づけしようとする比呂に、『おれがやる』って駄々こねて
茶碗を洗ったんだけど、勢いでジュースを頭からかぶる
しんじられねーほどのアホかました俺。
呆然とする比呂に、すがるような目で訴えると
『風呂わかす。はいろう。』っていってくれたよ。

やった!今日も裸の付き合い〜。

比呂と一緒に風呂にはいった。比呂の裸の胸にギュッと頬を摺り寄せる。
ねだったらキスしてくれた。舌を絡めたら、体が反応する。
するとかしないとか、そういう会話一切なく、見詰め合っては口づけをし
互いの肩に頭をのせて、互いのソレを掴んで、激しく動かす。
俺の喘ぎ声が大きいから、比呂が唇でそれを塞ぐ。
一回イっただけで、ぐったりした。半分のぼせている感じだ。

風呂を出て、比呂に頭とかふいてもらい、比呂の服を借りて
比呂の部屋にあがってドアをしめる。
カーテンしめる比呂の背中に、待ちきれず抱きつく俺。
首筋を舐めて、息を乱したら、比呂が俺をベッドに押し倒した。

『・・・・やりすぎじゃね?』
やっぱいわれた・・。俺はそんなんには負けない。
『したいもん・・。』
『だけどさ。』
『お前だって勃ってんじゃん。』
『そうだけど。』

俺は比呂の言葉を無視して、比呂の服をまくりあげ、乳首を舌でころがす。
どうせ下手だけど、しないよりましだよなって、ポジティブに頑張ろうと努力した。
でもやぱ続かねえのね。いつものすごいセックスは、比呂のリードあってのものなんだ。
比呂の、腰骨をさすりながら、俺は涙目で比呂を見る。

比呂は、困ったような顔で笑うと、ゆっくり俺にキスをしてくれたんだ。

口づけをずっとしたまま、比呂の手指が俺の全てに触れていく。
無い胸もちゃんと揉んでくれて、俺はそれがやたら気持ちよかった。
両手首を頭の上で比呂の右手に固定される。口づけはしたまま。すごく優しいキス。
でも、比呂の両足が俺の膝の内側を押し広げていって、もう理性がそれだけでぶっ飛んだ。

デニムの上から刺激をされる。比呂のその部分が俺の体を刺激する。
優しいキスで頭はくらくらしてるのに、性衝動が限界に達してて
じらされてるのかなあと思った。そしたらすごく興奮した。

『挿れてっ・・。』って言葉を、比呂のキスが塞ぐ。
息苦しくなって口を離そうとしたら、舌を吸われて、全身の力が抜ける。
比呂が左手で俺を裸にして、そこで俺は両手を離され自由になった。
比呂の右手は俺の背中をさすり、比呂を受け入れる場所に指を沈める。
体の中を、いいように刺激される。

快感が半端なく押し寄せて、怖くなって比呂の首に抱きついた。
比呂の両手が俺の両膝を押し広げる。
たまんなくってのけぞったら、俺の首筋に額を押し付けて
『はあ・・。』っと比呂が熱い息を漏らした。



二回イかされて、また今日もぐったり。
めざましかけて1時間だけ眠ることにした俺達。
比呂の腕枕でうとうとする俺。
比呂が俺の髪を指でもてあそんで時々デコにキスをする。
幸せすぎて、顔がほころんで、俺は比呂の顎にキスをしてから
『好き。』って比呂に言い笑ったよ。

黙って微笑み返す比呂の表情が、すごくすごく大人っぽかった。


比呂の服を借りて、家に帰ることにした。
名残惜しくて玄関でれず、靴を履いてからもしばらくは比呂に抱きついて駄々をこねた。
黙って抱き返してくれる比呂。キスしてくれる比呂。頭を撫でてくれる比呂。
家の前まで自転車一緒に走らせて、送ってくれた比呂・・・。
何でこんなに優しいのかなあ〜。

自分の部屋に入って、ベッドにダイブして、気がついたら30分くらい寝てた。
寒くて目が覚めたんだけど、目の前の手が一瞬比呂の手に見えた。
比呂の服・・・着てたんだっけ・・・。俺はそれらを脱いでパジャマを着た。


比呂から借りた服を抱きしめて眠ることにするよ。おやすみ。


2007/12/05(水) 00:04:10
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