ファンタジスタはファンタ味だった
December 31 [Mon], 2007, 0:25


今日カラオケで、間違って酒飲んじゃってさー・・・

俺、酔っ払ってさ、立ってんのが面倒になっちゃって、寝ちゃったんだよね。
眠るじゃなくて、寝転ぶみたいなかんじで。
で、ふわふわして気持ちよかったから、目を閉じてたら那央がね
俺が寝てると思ったみたくてさー、撫でるんだよね。頭を。

仕事場の人との忘年会で、みんなは歌とか歌って盛り上がってるんだけど
那央はそういう話にさ、入っていけない子じゃん。

人見知りっ子なのに、いきなりカラオケでさ、その時点でいづらかったと思うんだけど
俺が寝ちゃったら、すぐ俺のとこに来て、俺のそばにいるんだよね。
それがすごく、那央っぽくて、すごくすごくかわいかったんだ。

で、髪撫でられて気持ちいいから、そのまま寝ようと思ったんだけど
そしたらさ、那央がさ、音程ハズしまくりながら、なんかうたってんの。超小声でね。
みんなのカラオケがうるさくって、最初聴こえなくってさ。
俺、目を閉じながら、何をうたってるのかなーって、酔った頭で必死に考えて
・・・そしたら子守歌だったんだ。

多分、日本で一番メジャーな子守唄。

歌が途切れたかと思うと、俺の頬を触ってみたり、デコを触ってみたりして
『・・大丈夫そうだねー・・・。』とかいう。
熱がでてないか、心配してくれたのかなーって俺は思った。
そしたら今度は耳元で『愛してますよ〜。ひーろーちゃん』っていうんだ。

・・・なんか俺・・・泣きたくなってきちゃって・・・・・。

こんなとこでいきなり泣き出したら、那央を動揺させるし、場の空気壊しちゃうし
必死に堪えて、麦の変顔とか思い出して、踏ん張ったんだけど・・・
もう限界だと思って・・・で、トイレとか言って、部屋を出たんだ。

頭冷やそうと思って、一旦店の外に出てたんだけど・・・

一歩外でたら涙とまんなくてさ。上着も着てなくて寒いし目立つし
でもどうにもできないから、グズグズと・・みっともなく泣いてた。

俺、最近さあ・・怖いのね。

あーもう言っちゃう。認める。那央と別れるとかありえない。
那央に飽きられるとか、俺が飽きるとか、飽きないならなんかの事情とか
あいつが死ぬとか、俺が死ぬとか、終わりが絶対避けられないってことが
怖いの。もう、すげえこわいの。
会えなくなるわけじゃん。最終的に、あえなくなっちゃうわけじゃん。

そんな日が来んの?いつ?今?明日?10年後?20年後?
でも、一秒ごとに、その日は確実に近づいてるじゃん。
ちょっと時間とまってくれよ・・・・ってさ・・・。

俺なんか、いらない立場で育つくらいでちょうどよかったんだ。
怖いものなんかなかったし、いつか死ぬってことすらどうでもよかった。

だけど、今、那央がいて、あの人があんな性格でほっとけなくなったら、もうおしまいだった。
俺は自分の全てをしっかりして、ちゃんと守らないといけないし
風邪ひくことだって自由にできないし、いろいろなことに制限ができて

制限されたら、何もなかった俺の世界に、空ができて地面ができて、生きる場所ができた気がした。
制限がある中での自由は、本当に快適なものだった。

そんな環境で俺は那央を大好きで、毎日毎日かわいいなあって・・そう思って、
朝から夜まで過ごして24時間好きで、困っちゃうくらいで

死ぬほど好きな那央ちゃんは、俺が寝こけてると思い込んで
俺に聞こえないとおもったうえで『愛してますよー。』なんていったんだよ。


無理だって、まじで。勘弁しろよって、ほんと。


俺は、お前と別れないといけないんだよ?だからそんなに優しくすんなよ。
ほんとはちゅうも、エッチもしたくなかった。でもしちゃった。我慢できなかった。
一線越えるたびに、すごい悩んだ。越える越えないで悩むんじゃなくって
越えたら戻れないのがわかってたから。

勝手に俺の口が、お前を誘う。
会おうって約束をして、それを嬉しいなと馬鹿な俺がはしゃぐ。
もういっそ、結婚でもするかーって、言って笑い飛ばしたいけど
できねえよ。相手がお前だから。

那央が相手だから、俺には全部が簡単じゃない。

恋愛に不慣れで、なにするにもぎこちなくて
死にたがりだった俺以上に、マイナス思考なんだもん。
俺はプラスでもマイナスでもない、ゼロって感じの考え方だったけど
お前がマイナスだから、どんどんプラスに俺はなる。

自分の人生に欲なんかもってなかったのに。

おっくんが死んで、混乱して、引きずってる時に友達のリクが死んだ。
大好きだった亜子は、いなくなった。どんなに大事にしても、終わりなんか簡単に来るじゃん。

だから結局こんなに悩まなくても、自然の流れでなるようになるんだよ。
でも、そんなのんきなこと言えねえの。那央をつれて、全部から逃げたいよ。
運命とか周囲の環境の全部から。

・・まあ・・そんなの無理だけど・・。

それがかなうなら、俺はおっくんが死んだ時点でそうしてた。つか生まれた時点でそうしてた。
人なんて、何もかもから逃げられないようにできてんだろう。好きで乗り越えてきたわけじゃない。

いっそもう、那央とのことは、のりこえない。


暗い話になった。愚痴納めだ。まあいいや。
こんだけ悩んだって答えが出ない。答えがでたって、困るよ実際。



明日は・・っていうか、今日は麦の誕生日だ。
あいつにはいつも救われる。
特製ブロッコリーサラダでもつくって、今年最後のボケ納めでもするかー。


おやすみー。根暗な俺ー。
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