宿題。 昨日、比呂を怒らせちゃって・・・。俺が悪いんだけど。 なんか、比呂が女関係の事を、口にするだけで、嫉妬しちゃって いつもどおり俺を大事にしてくれてる比呂に、ひどいことをいっちゃった。 お父さんが亡くなったこの時期に『死ね』なんていっちゃった・・。 後々考えたらやっぱ俺が悪いよなって思って反省して、比呂に謝りにいったんだけど・・ 比呂は『どんまい』っていってくれたけど、許してくれたふうじゃなくって・・・ それが気になって仕方なくって、夜も眠れないで、学校いくのも嫌だった。 学校にいって、教室にいくと、比呂はぼんやりと外を見ていて そんな比呂の髪の毛を坂口がとかしてあげていた。 『おはよ。』声かけたら、坂口がフルスマイルで『おはよ!』とかいってくる。 比呂は、俺の方をみるとにこっとして、『おはよ。』といって、また外を眺めた。 荷物を自分の机に置いて、比呂の座ってる席のとなりにすわる。 比呂が見ている方向に視線を移動すると、空があった。 『ねえ、比呂。今日、時間ある?』 思い切ってきくと、比呂は首を横に振った。 『今日はバイト、ラストまでだから、ちょっと無理かなー。何?』 すると坂口が、気を利かせたのか、教室の隅の机で寝ている斉藤のほうに移動した。 『話がしたいから。』 『話?』 『うん。俺、あやまりたくて。』 そしたら比呂が俺の方をむいてくれて、ぼんやり俺の顔を見る。 『何を?』 ・・・・・。 『だから・・・昨日ひどいこといっちゃったから。』 『・・・・・それは、昨夜謝ってもらったよ。』 『・・・うん・・だけど・・・・。』 俺がうなだれると、比呂は頭をぽんっとして、席を立つ。 俺はあとについていく。廊下のロッカーの上に座る 『だけどー・・なに?』 『・・・比呂が・・納得いってないように見えたから。』 『・・・・・。』 『・・・・・だから、謝ったほうがいいと思って。』 比呂が溜息をついた。それで廊下の天井をみつめる。 そんで、うつむいた後俺を見る。 『・・・そういうことなら、別に話す必要もないじゃん。』 俺は胸がずきっとした。なにか言い方が悪かったんだろうか。 誠意をもっていったつもりだったけど、比呂の機嫌が悪くなったように見えた。 言葉の出ない俺。比呂が話し始める。 『たしかに・・・昨夜はなんか、釈然とこなくて、俺も顔とか態度に出して 悪かったなあと思う。だけど俺にだって理由があんの。 お前に言われたことが嫌だった理由があんの。』 優しい比呂が、そんなことをいう。俺は困ってしまって泣きたい。 ロッカーから飛び降りて、俺に向かって比呂が言った。 『その理由ってわかる?わかんなかったら考えろ。話すんのはそれからだよ。』 ・・・それからずっと、比呂と口をきいてない。 泣きたい。比呂に甘えたい。 比呂に考えろといわれたから、考えなきゃって思うけど わかんないんだ、だってあの時俺は、西やんの彼女のミニスカをみて 浮気心抱いてた比呂に、悲しい思いをさせられてただけだし。 小沢に相談した。ほとほと困り果てて。そしたら、すげえ呆れられた。 『幸せボケ?ほんとにわかってないの?自分の身勝手さ。』 ・・・身勝手さ・・・・。 『おまえ、本当に比呂が好きなの?それとも振り回したいだけなの?』 『そんなことっ・・。』 『なんで、比呂を信じれないの?・・つか、比呂の何がおまえを悲しませたんだよ。』 『だから・・・。』 小沢がぴしゃりという。 『だからじゃない!自分で考えな。』 ・・・・・電話切られちゃって、もうなんか・・・ 悲しい気持ちに完全支配された。 だって比呂が・・・・他の女の画像をみたから。 西やんの彼女を見たがったから・・・・悔しかったんだ・・・・。 俺だってもし女に生まれてたら、ミニスカはいたかもしれないじゃん。 似合ってたかもしれないじゃん。 ・・・・・・。 比呂に甘えたい。 でも、自分が自分でこれだけ辛いの知ってるから 反省はしてるんだけど・・でも、 心のどこかで俺自身が悪いって思えない部分がある・・・。 こんなに悲しい思いをさせる比呂のバカー!っておもっちゃう自分もいるんだ。 ・・・・俺、欠陥人間なのかなあ。 2008/01/22(火) 23:14:21 |
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