比呂のばかー!!!


昼休み・・・小沢と屋上でご飯食べたんだ。
比呂は坂口と麦と三人で、廊下のロッカーの上で食べるとか言ってたからさ
放っておいたのね。なんであんな狭いとこに座って食わないといけないんだ!

それにさ、小沢にさー、昨日の比呂とのエッチの話を聞いてもらいたくってさー・・
だから、比呂がいなかったら都合もいいしね。
だって、比呂がいるとくだらない話ばっかして、笑い転げて終わっちゃうから。

小沢にねー、こと細かく昨日のエッチの流れを話したんだー。
小沢は真っ赤になって、ひゃーひゃー言いながら最初はきいてたんだけど
そのうちだんだん不安顔になってさ、
『そんなの俺に話していいの?』とかいってくるのね。

『親友だからあたりまえじゃん。』俺が笑ったら
『ならいいけど・・・』って小沢が言うの。

飯食い終わったから教室戻ろうと思って、話の続きをしながら階段を下りていったんだけど
途中で階段をあがってくる音がしてさ、そしたら比呂だったのね。
『おまえ、これ食うかー?』とか言ってなんか差し出すから何かと思ったらチロルチョコだった。

ちゃんと小沢の分もある。そういうとこ、比呂らしいなあ〜・・☆☆


俺はもらってすぐに包み紙を開けて、口に放り込んだ。キナコチロル、んまーい。

比呂はそのまま屋上に上がっていこうとする。
『どうすんの?』ってきいたら『浅井にメールする。』とかいうから
俺、比呂の後を追った。気を利かせた小沢が先に教室に戻る。
俺は比呂の制服の裾をつまんで、屋上に出た時にいったんだ。
『今ねー、小沢に昨日の話ししてたんだー・・。』って。

そしたら比呂が『は?』っていう。『昨日の話ってなに?』って。
だから俺、顔を真っ赤にして、『昨日のエッチの事だよ〜・・。』という。

そしたら比呂が、一瞬ボーゼンとした後、『何でそんな話、潤也にするんだよっ』
って怒鳴ったんだ。びっくりして、俺、思わず後ずさりした。

『だって・・・自慢したかったから・・。』
『・・じまんって・・潤也は俺の友達でもあるんだぞ?何でそういうやつに話すんだよ』
『だって・・・、そんな・・隠すようなことじゃないじゃん・・・。』
『・・そういう問題じゃねえだろっ。俺、前にもお前にいったはず。
そういう話は、共通の友達とかにするなって。なんでわかんねーんだよ、お前はっ。』
『そんなに怒らなくってもいいじゃんっ!比呂のバカ! 』
『・・・・・・・。』

黙る比呂・・本気でキレちゃったみたいで・・
『バカでもなんでもいい。もう、お前しばらく俺に近寄るな。』といって、一人で教室に戻ってしまった。

それから一言も喋ってない。
放課後、坂口が『あんたの旦那さん、機嫌が悪くて怖いんですけど〜。』って
俺に泣きついてきた。泣きたいのは俺のほうだ。
部活の時だって、全然目も合わないし、バイトは相変わらず店舗違うから
全然そんな話も出来ないし・・・。

<好きな人とエッチできて
<嬉しいから全部を自慢したくて
<友達に話すののどこが悪いの?!

ってメールしたら

<全部ってなに?

ってかえってきて

<したこと全部。どこにキスされたとか
<フェラって気持ちいいねとか。

ストレートに返したら、10分くらい間をおいて

<最悪。



それ以降、メールは一切無視されている俺・・・。

せっかくよりを戻せたのに、何でこんな喧嘩しないといけないの?
友達に恋人の自慢したいのはあたりまえじゃん。
比呂のエッチはすごいんだよって・・・キュートなのにサイコーなんだよって
小沢に説明したかったんだもん・・・それのどこが悪いんだろう・・・。

比呂のばか。男だったら、堂々としてればいいじゃん!!



2008/03/10(月) 21:42:04
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