マイダーリン

昨日、比呂に拗ねられてー・・今朝もいきなり『ふんっ』とかそっぽ向かれて
『今日あそぼうよ。』って誘ったんだけど、『バイトだから駄目。』って断られて
地の果てまで落ち込んでたら、昼休みにね、比呂がね
俺の腕をひっぱって、『・・バイト、早あがりにしてもらった。8時からなら会える。』って・・。


おデートしてきましたっ。夕飯食った後、雨の中を散歩。
自転車を駅前の駐輪場に置いて、手を繋いでゆっくり歩いた。
比呂は文句をいうとおもったんだけど、ずっと黙って照れくさそうに笑ってた。
『ちゅってして?』って俺が言ったら、足を止めて、ほっぺにチュってしてくれた。


日記をね、夕飯の時に渡されたんだけどさ・・。比呂が日記で怒ってたんだ。
飯が来るまでの間、読んだんだけど、比呂がね、ぼーっとした顔で
『日記って時差が出るよなー。それ、昨夜書いたから、超不機嫌だろ。』
っていうの。今朝だって不機嫌だったじゃん・・って心の中でつぶやきつつ
そんなこという比呂がかわいくて、ふふって笑って文字を追ってたら
『日記にそういう事かくの、もうやめよーかな。』って比呂が独り言をいってんのね。

俺、心の中で思った。

比呂はね、いつも俺への文句を、グっと飲み込んでくれるじゃん。
俺はそういう比呂の気持ちに気づかずスルーしがちでさ。
俺をグチグチ責めない比呂だから、悩み損・堪え損ばっかしちゃってるじゃん。
キれたときに、こういうのを書いてくれれば、それを俺は何度も読み返して
反省するよ。そして忘れないようにする。

比呂は、なんかあったとき、自分の心で必死に考えて
極力受け流していこうと、頑張ってくれてる。
たまには怒ってくれるけど、殆んどはガマンしてくれるから・・

こんなことを言われたら、比呂は嫌なんだなーとか
こういう事をされるのが、比呂は苦手なんだなーとか・・
日記から読み拾っていって、大事に大事に覚えていきたい。

繋いだ手の、あたたかかったこと。
恋愛って本当は、すごくシンプルなんだよね。

今日は日記は俺の番。何をかこうかな・・・。
でも、これだけは絶対かくんだー。

『比呂。大好きだよ。』


2008/03/19(水) 22:51:12
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