のんびりー・・

今日は比呂と9時に待ち合わせして、1時まで遊んだ。公園を散歩して、
天気よくて・・・風もあんまなかったからフリスビーやって、
アイス買ってもらって、俺は食べながらすごくウキウキで、比呂は・・・

そんな俺を見ながら、笑ってた。

『那央はー・・アイスが好きだなあ〜・・』とかいって、比呂がエア素振りしながら笑うの。
『そうだよ。だって冷たくて美味しいもん。』そういう風に俺が答えると、比呂は大きく伸びをして
『・・真冬でも食うもんなー・・。お前。』っていって、遠くのほうを見た。
最近俺、あんま自分でアイス買ったことないや。・・比呂がいつも買ってくれるから・・・。

むねが、ぎゅーっとなった。ときめき痛だ。

アイスを食い終わった俺をみて、比呂が『飯、食う?』ってきく。
携帯出して時間をみたら、11時近かった。
今日はゆっくりごはん食べたい。あったかいものを2人でたべたい。
『食う。食う。』っていって、比呂に駆け寄ったら

『お前がアイス食ってんの見たら、あったかいもの食いたくなった。』って比呂が笑った。

『あったかいものってなに?』
『そうだなー・・。那央は、なにたべたい?』
『比呂が決めてよー。俺はなんでもいいし。』
『・・そうだなー・・どうするかなー・・。』
『・・・・・あ、やば。今、おなか鳴っちゃった。』
『冷たいもの食ったから、腹がびっくりしたんじゃねえの?』
『しないよ!俺の胃は防寒設備完璧なんだから。』
『たまにそういう不思議なこと言うよな。お前。』
『・・・・・・嫌いになった?』
『ばかか。大好きだよ。』


・・・らっきー☆。

『何気に久々だよな。一緒に飯とか。』
『・・・あー、そうかも。おなかすいた。』
『なんかその言い方って、俺と一緒に飯したとき以降
ずっと食ってなかったような感じに聞こえるな。』
『はははっ。なんか言い方変だった?』
『変じゃねえよ。だけど、そんな風に思った。はは。』

うれしくって、空を見上げた。うーわー。いい天気だな。
のんびりとした比呂の口調が好き。比呂の声も指も腰も全部好き。

『・・・・じゃーあー・・和食系にいこう。』
『え?なんで?』
『春野菜のほろにがさがー・・。』
『あ!俺、てんぷら食べたい!』
『じゃ、決まりな。前にいったとこでもいいだろ?』
『うん。あそこのてんぷら、超うまかったし。』
『俺が頼んだのに、俺はそのうまさを全然体感できてねえんだけど。』
『え?なんで?おいしかったじゃん。』
『お前が全部食っちゃたからだろー!』

あははっ。そうだったっけー。うまかったことしか印象ないよー。
あんときもすっごい楽しかった。小沢んちとWデートでね。
比呂に内緒でセッティングして、バイト休憩に比呂が来たんだよね。
・・・たしかあんとき・・ツナギに軍手ファッションだったんだよね。
俺、比呂のそういう格好、大好き。
うわー・・思い出しちゃったや。あの格好の比呂にキスしてほしい!

飯食いにいってー、2人とも同じように五穀米と山菜定食ってのを頼んでー
うまいうまいいいながら食ってー・・学校とかの話をした。

比呂は楽しいな。話が。クスって笑っちゃうような、そんな感じ。
今日は主に西やんのはなしだった。

なんか俺も比呂もずっと笑ってたー・・へへ。


別れ際。『じゃあまた!』っていうのが・・なんかさみしくて
『いってらっしゃい。』って言ってみたら、自分の心がぽわんっとした気がした。
そんな感じにびびって、なんか変な表情になっちゃった俺を
きょとんとした顔で見た比呂が、次の瞬間、すっごいデレ顔になった。
わー・・・。かわいいかわいいかわいいかわいいかわいい・・・

そんでね。

俺を軽く突き飛ばして、すっごい小さな声でね
『いってきます。』っていったんだ。
うれしくてね、俺、帰り道ずっとニヤニヤしてた。

やっぱ幸せってアレだね。金も道具も要らないね。
お互いの心がつくるんだね。

あーあ。比呂の声が聞きたいなー。

2008/04/13(日) 22:56:43
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