甘いな〜☆


ただいま。今日も幸せだったよ。

比呂がバイト時間を早めのシフトで組んでくれたから、夕飯含めて比呂を独占☆
飯食いながら、比呂にさ『今日、シたい。』っていってみたら
比呂、すっごいビックリした顔して、その後ふふって頷いてくれた。

ラブリーピンクのベッドがおいてある部屋の壁はライムイエローで
目がチカチカしたけど、高校生の俺らにとてもよく似合ってるなっておもった。
風呂も一緒に入ろうとおもったけど、比呂の携帯に電話かかってきちゃったから
俺が先に一人で入った。すっげーいい匂いの入浴剤。
5分くらいして風呂でたら、比呂はまだ電話中だったんだ。

ソファーに座って話してる比呂の足元の床に俺はぺちゃんこすわりして
あいつの右手があいていたから、指先もてあそんでうっとりした。
男らしい指。この指で、数え切れないくらい俺をイかせた。
それ以上に、この指で何度も俺の涙を拭ってくれた。

少ししたら、電話を切る比呂。

『誰?』ってきいたら『麦。』とだけいうと、俺の頭を撫でて風呂場に向かっていった。
俺は比呂の右手の余韻を感じながら立ち上がりベッドに向かった。
裸で布団にもぐりこむと、エッチするんだなーって感じる。
程なく比呂が風呂から出てくる。濡れた髪、サイコー。
肌同士が触れ合う。俺の心臓がドクンと鳴った。

今日の比呂のエッチはとびきり甘かった。照れ笑いしながらキスしてね。
『なおちゃん』ってかすれた声がキュートで、目が合うたびに、ちゅーなんだよ。
くちびるをなかなか離せないんだ。

比呂の顔が俺の体の下のほうに移動していきそうになると、なんか無性に悲しくなって・・
俺、比呂の頭にしがみついて、頬を掴むと自分からキスした。
そしたら比呂は、ふかくふかく舌を絡めてくれて、俺は天国にいるような気分で、
比呂の舌を必死に吸う。

比呂の手が俺のそれと比呂のそれを掴んで、ゆっくり上下させる。
こすりあうその部分は熱くって、俺の目からは勝手に涙が出た。
あっという間に俺が吐精して、比呂がその精液を自分の指に絡めて俺の中に入れてくる。
気持ちよくって、俺の声がどんどん大きくなるけど、
ここは家でも学校でもないから、誰にもとがめられやしない。
比呂が俺の太ももをギュット押さえて、俺の両足をグッとひろげた。
比呂が俺の中ですごくすごく熱かった。

体のほてりがなかなか収まらなくて、俺たちはずっとキスばっかしてた。
深かったり浅かったりの挿出の感覚が、比呂のそれが抜け出た後も、すっごく強く俺の体を刺激した。
キスを少しずらして俺の首筋に舌をはわせ出した比呂の、肩の筋肉の動きを見ながら俺は、
昨日の比呂の顔を思い出していた。

俺の心に力を与えるような・・無限の安心感を与えるような言葉を沢山くれた比呂。
大人だな・・・優しいな・・・頼りがいがあるな・・・すごいスキだな。でも、その後での今日のセックス。
甘えた感じで俺を抱く比呂は、まるで子供で、依存が強くって・・だからこそ頼れる俺がいる。

比呂も頼ってくれるから、俺も頼れる。

世の中には色々な人がいて、いい人もいっぱいで、だけど比呂が俺はスキなのね。
あの甘え方、キスの仕方、エッチの仕方、普段の仕草。声。関節。服装。ものの考え方。

普段の生活見るだけでも大好きなのに、エッチのあとの寝顔までカンペキに俺の好みにぴったりはまる。
思い出のなかの比呂もパーフェクトでさ。これが『恋は盲目』ってやつなのかなーとおもった。

でもそれは間違ってる。
俺は、開いた両目で見てきた全ての比呂の真実に恋をしている。

ラブホの帰り、いつもみたく比呂が金払ってくれて、財布をケツポケットに入れるその仕草。
じっとみてたら『何?』って言われたから『なんでもないよ。 』って俺は笑った。
そんな俺を見て比呂が、怪訝な顔して『嘘だろ。なんだよ、言えよ。』って、
しつこく聞きながら自分の腰をぽんぽんって叩く。
俺の体と同じような・・甘い痛みやだるさが、比呂の体にも残ってるのかな。だったらいいな。

今日はこのままぐっすり寝ようとおもう。明日から受験勉強再開だ。


2008/06/01(日) 22:19:23
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