比呂ちゃんが


部活のあと、比呂と一緒に駐輪場にむかってるとき
岸先生が猫連れて駐車場に向かってるのを見かけて
比呂が走って駆け寄って、ミケを抱っこして、ちゅーしたりしてたんだ。
岸先生、今日は実家によって猫を預けるんだって。
土日に研修で長野にいくから、その間ね。実家に預けるらしくって。

比呂がにゃんことじゃれてたから、その間俺は岸先生と話して
そのあと、岸先生の車見送って、俺等はチャリで帰ったの。
猫に頬ずりしてる比呂が愛しかったから、帰り道のわずかな間、
自転車こぎながら話をした。

『比呂ー。』
『えー?』
『土日、部活休みじゃん?なんか用事ある?』
『あー・・えーとねー・・バイトとかかなー』
『・・・・・会えない?やっぱ。』

自転車こぎながら、しょぼんとしたら、比呂がきゅっとブレーキかけて
止まった。俺も、あわせてとまる。

『・・会えるよ。時間なんか、全然つくれる。』
『・・・まじで?』
『・・・あったりまえだろー。用事あったって、時間ぐらいとれるさー。
一日は24時間もあるんだぜ?』
『・・・・・やった☆』

うれしくって、小声になっちゃった『やった☆』っていう俺の声をきいて
比呂は笑って、俺から視線を外す。
そして、自転車を漕ぎ出して、俺を追い抜くときに、俺と目もあわせず
くちもとの動きだけで『やった☆』ってそういった。
立ちこぎの比呂に追いつくように、『まて〜!!』っていって、俺も立ち漕ぎした。

24時間が2日間で48時間か。
・・そだなっ。愛する恋人のためにつくる時間なんて、いくらでもあるわっ!

俺が追いぬくと、比呂がぬき返す。そんな風にしてたら、俺んちに到着。
名残惜しいから自転車降りて、門の前で少しだけ話をする。

『・・そういえば比呂。教習所、いつからいくの? 』

『え・・あ・・うん・・。まあ、そのうち。』
『・・・なにその顔。』
『・・・なにって・・・普通に俺の顔だろーっ!』
俺のほっぺを、ぶにーっと横に引っ張ると、比呂は俺のデコをぱしんとはたいた。

『じゃーな。勉強ちゃんとやれよっ。』

『お前こそ、色々頑張れよっ』


そんな風な、今日の俺だった。


っていうか、今日の俺たちだった。



俺たちでしたーーー!!!



比呂に電話かけて寝るっ!おやすみベイビー☆☆☆




2008/06/19(木) 23:08:25
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