『休みだった気がしない。』 今日は体育祭の代休で休み。 ・・・ということで、俺は暇だから河川敷にいった。 体育祭のあと、なんか興奮冷めやらない俺らは、河川敷で草野球でもしようって話になって 比呂も行くっていってたから、集合時間に現地にいったんだけど、 クラスのやつら殆どいる中で、比呂と小沢がまだ来てなくって なんだろうって電話をしたら、川を挟んで真向かいの河川敷のほうで手を振っていた。 10分ほどして対岸から、比呂と小沢がやってきて、 クラス全員集合だから、なんか学校の野外実習みたい。 しかしここで問題が起きる。 昨日は光が丘市内の小学校も運動会のとこがおおくて、 いっせいに代休だから、 少年野球や少年サッカーの練習で 河川敷がびっしり埋まってるんだ。 そ・・・想定外・・ みんなで輪になり話し合い、結局近くの100均にいき、 バトミントンセットや、ボーリングセット、フリスビーを買って 隅っこのせまい空き地で遊ぶことにした。 すげえ人口密度なんだけど。 ぐだぐだ話をしながら遊んでたら、そのうち比呂と斉藤と坂口が トカゲをみかけたらしくって、みんなでトカゲ探しに明け暮れた。 そのあと、陸地にオアシスがないことに気がついた俺たちは ズボンをひざまで巻くりあげ、川に入って沢蟹とりに励んだ。 ・・・・たのしかったー・・・。。 最終的には、みんなでパンイチになって、浅い川を無理やり泳いだんだけどね! 浅すぎてみんな体、傷だらけ!バカみたい!俺もだけど!! そのあとパンツが乾くまで、河原でみんなで昼寝した。 程よい薄曇りだったから、 ぬくぬくとして気持ちよかった。 俺はちょっと疲れていたのか、 ぐっすり眠ってしまったみたいで 小沢に起こされて目が覚めた。 比呂は遠くで石投げをして遊んでいる。 パンツが乾いて、服を着た俺らは、昼飯を食いに行くことにした。 でも、この人数で入れる場所なんて、光が丘で一軒しかないから 俺らは必死に自転車こいで、駅前のマック(光が丘市内最大)で飯を食った。 二階がほぼ貸切状態で、めちゃくちゃ楽しく飯を食う。 斉藤がビッグマックおかわりとかいうから、 ハンバーガーおかわり組の行列がレジ前に2本もできた。 死にそうなほど、ハンバーガー食った。 そして、そこでみんな解散。 俺は塾で、比呂はバイト。 なので、俺んち塾の近所の小沢と、今日は一緒に帰ることにした。 帰り道、自転車押しながら、小沢が『ゆっきー・・。』という。 『なに?』と俺が言うと、小沢はちょっと言いづらそうな顔をしながら 俺に向かって『お前・・比呂のこと、好きだろ。』といった。 『・・・・・』 その沈黙が答えとなったようで、小沢がポツリポツリと話をはじめる。 『鍋の時、ユッキーみてて・・なんか・・そうなのかなーって思って。』 『いや・・あの・・。』俺はもう、しどろもどろだ。 小沢が言う。 『紺野はいいやつだよ。女ったらしだけど。でもめちゃ優しいよ。女癖わるいけど・・。』 『・・・・。』 『俺、応援するからさ、ユッキーがんばんなよ!』 『え?・・がんばるって・・なにを・・?』 『付き合えるといいなっ。紺野とさ。じゃ、俺こっちだから。バイ!』 小沢は言いたいことだけばーっといって、さっさとチャリに乗りいってしまった。 ・・・・・。 え・・・? どういう・・い・・み?Post at 23:52 |