2007/4/2 (Mon.) 15:41:30
『桜は好き?』『嫌い。』
『なんで?』『・・・綺麗だとは思うけど、散るのを見てると悲しくなる。』
『ひまわりは?』『嫌い。』
『どうして?』『あの黄色はまぶしすぎて直視できない。』
『なら、何の花が好き?』『・・・・・。』
『たんぽぽとか。』『ああ、好きだね。』
『何で好き?』
そう問いかけると、比呂は風に髪をそよがせながら
一呼吸おいて俺に言った、
『他所の場所でも根付けるやつだから、頑張ってほしいなって思う。』
俺はそんな比呂の後ろに広がる空を見ながら想像をする。
遠くに離れてしまった綿毛のようにふわふわで優しい友人。
『そうだね。』俺はそういうと、比呂にちゅっとくちづける。
嫌いな理由も、好きな理由も、はっきりいえる比呂。
なんに対しても無関心なようで、世界の全てを愛している気がした
そんなすべての中で、どうか一番に俺を愛してほしい。
・・・・これは俺の願い。