2006/6/6 (Tue.) 23:47:16

今日も昨日や一昨日同様、目覚めと同時に、比呂に片思いで
駐輪場でばったりあったら、胸が苦しくてたまらなかった。

最近比呂は俺に気づかってか、女遊びを控えてるみたい。
だけどそんなのいつまでも続かない。またあいつはきっと、女と寝るんだ。

昼休みに、比呂と浅井が、方言全開ではなしをしていた。
俺はそれをぼんやりみながら、比呂の口元が妙に気になった。

俺は中学の時、初めて一人エッチをして、その快感を知ったのだけど、
ちゅうという行為の意味とか価値とか、そういうのは全然わからなかった。

だって、・・エッチすんのは気持ちいいからじゃん。
まあ、大好きな人間と抱き合うってのがあれなのかもしれないけど、
ちゅうだけするのって・・何の意味があるの?って思ったんだ。
だってさ・・、あんまさ・・、したいなあと思ったことなかったし・・・。

でも今は違う。比呂とちゅうしてみたい。
エッチよりも何よりも・・ちゅってしたいと思うんだ。
こないだ眠る比呂のほっぺに、ちゅっとしたんだけど・・
それがすっげー幸せでさ・・・。

こういうのを愛しいっていうんだなーって心底思った。

エッチはさ、欲望の表れだったりさ、生理現象だったりするけど・・
でもちゅうはさ・・・そういうものよりも・・
想う気持ちの強さが引き起こす行為だと想うんだよね・・・。

今の俺には、エッチの100倍、ちゅうというものに価値がある。

でもそれは、俺からするちゅうじゃ駄目なんだ・・。
比呂にしてもらいたいんだよな・・。
強制じゃなくてさ・・・。自然な流れでさ・・・。
でも無理じゃん・・・。絶対ないことじゃん。

考え事をする時や、タバコを吸っている時の比呂は口元をよく触ってる。
その仕草が大好きなんだけど、あいつの口元に触れるものが
俺では駄目なのかなって思ったらすげえ苦しくて・・・

放課後、部活を抜け出して、教室に入り、比呂の机に突っ伏して泣いてしまったよ・・。


好きになってもらいたいのに、どう努力すればいいかもわからない。
BACK