Date 2006 ・ 08 ・ 05
比呂が好きだ
今日、部活があって、比呂がいつもみたく笑ってて・・・無邪気に先生に甘えてるのを見たら、
すげえ胸が苦しくなって・・・すげえ比呂が愛しくなって・・
かおりさんの存在なんかころっと忘れてる自分のことが、すげえ、心の狭い人間に思えて・・・・
部活の終わる頃には、ため息しか出なくなっていた。
そんな時、比呂に声をかけてもらった。
体育館の床にモップをかけながら、比呂の後ろをついていくと、パタッと比呂の足がとまる。
そして俺の方を振り返りこういった。『話なら・・きくよ?』
俺は、こくんと頷いた。
部活後、体育館の外の木のところで話をした。粘着質な俺は、またもたかおりさんの話を蒸し返す。
比呂は、黙って聞いてくれて、しっかり話をしてくれた。
『なんか・・ありがとう。心配してくれて。』そういう比呂の声は優しかった。
その後比呂は、木の幹にもたれて、じっと俺の話を聞いてくれた。
うだうだと、脈絡なく話す俺の話を根気よく聞いてくれて、黙って頷いてくれて、それがすごい嬉しかった。
結局さ・・・かおりさんと別れた本当の理由や、薬の大量服用の理由は教えてもらえなかったけど
俺はすごい満足してしまった。好きな人と話せるのはうれしい。
俺ね・・・。お前がぶっ倒れて、入院して、お前が弱気になってしまって
その後かおりさんと色々あって、お前はかおりさんとの恋愛に必死になって
俺さ・・・なんかさ・・・
入学してから今までさ・・ずっとお前に守ってもらってたじゃん・・。
あの感覚が欲しくてたまらなかったんだ。
自分勝手でごめんね。ほんとごめん。比呂には元気でいてもらわないと困るんだ。
強くてさ・・かっこよくてさ・・俺を引っ張ってくれる比呂でいて欲しいんだ。
悩みは俺だけに話して欲しいし、他のやつらには、比呂の涙を見せたくない。
独占したいんだ・・。何を言ってるのかわからないけど・・・。
もう比呂は全然泣くようなキャラじゃなくなって、すっかり元通りの比呂になった。
心の中ではまだきっと、かおりさんへのキモチがくすぶってるんだろうけど、
それ抱えてもじゅうぶん一人で立っていられる強い比呂に戻った。
強い比呂はやっぱかっこいいんだ。
黙って俺の話を聞いてくれる比呂がすごく大好きなんだ。
俺が間違った道に行こうとしたら、ちゃんと怒ってくれる比呂が好きで
やんちゃで、よく笑ってくれて、俺を守ってくれる比呂が好きで
何でもかんでも比呂が好きなんだ。
いつかちゃんとそれを、お前に伝えるからね。絶対に。
Post at 00:19