2006/8/20 (Sun.) 22:52:52

麦の家に遊びに来た。
浅井と比呂も一緒で、鍋でもやるのかとおもいきや、普通にマックとコンビニで飯買って、
んでそのまま、なだれ込んだってだけなんだけど。

紺野と麦が仲直りしたんだけど、でもまだやっぱギクシャクしてて、
そんなかんじで、夜もふけて、不完全燃焼気味な俺たち。
もっと盛り上がると思ってたのにな・・。そんな風におもっていたら
麦が俺らのほうをみて『お前ら、今日、とまってく? 』といった。

・・え・・ちょっとまって・・・。

『俺は明日、朝イチ塾いかないといけなくて、泊まりは無理かも・・ごめんね。』
俺はそういった。すると浅井も
『そうなの?でも俺も、泊まりはあれかなあ・・。』
という。今日はお父さんが出張でいなくて、お母さんが家にひとりきりなんだって。

比呂は、テレビをぼんやりと見ながら『俺はいいよ。とまってく。』っていった。
麦は雑誌を読みながら『・・じゃあ、比呂、とまってけよ。』といったんだ。

・・それじゃあさ・・・麦と比呂・・ふたりっきり?え・・・。そんな・・・。
この部屋で、2人きりで一晩過ごすの?・・・うそ・・。

そんな風に俺が、心の中でパニくってたら、比呂がクッションを抱えながら
『俺、中丸君って結構好き。』
といった。中丸って誰?とか思ったら、おもいっきりカツーンだった。
すると浅井が『俺は上田くんがすき。』とかいいだして、麦は『赤西が好き。』という。
浅井に『幸村は誰が好き?』といわれた。

・・・そんな話してるような心理状況じゃないんだけど。
でも、黙ってるのも感じ悪いし『あの中だったら赤西くん。』とこたえた。

浅井は『えへー。』といって笑ってた。麦も『あの人、かっこいいよね。』といった。
紺野は、特に何も触れてこない。だから俺は、紺野に、自分から話を振る。

『なんで中丸が好きなの?』
比呂は、ぼーっとテレビ見たまま、どーでもよさそうな言い方で
『なんか優しそうだから。こういう兄ちゃんが欲しい』
といった。

兄ちゃんか・・・。兄ちゃん・・・。
すると浅井が『俺も、兄貴ほしいなあ・・。弟も欲しい。』という。
『どんな兄弟が欲しいの?』って麦が聞いたら
『兄貴はねー・・・ワンピのルフィがいいね。んで弟は、紺野ちゃん。』
と、浅井は笑顔で答えた。

『ええ〜・・・。俺ぇー?』比呂がビックリした顔で浅井を見た。
浅井は比呂にウィンクをして『手のかかる子が大好きなんで!』とわらった。


なるほど。


その後、俺は浅井と一緒に麦の部屋をあとにした。
玄関を出たら、なんか音がするから、二階の窓を見たら
麦と比呂が無愛想な顔で並んで手を振っていた。


麦が、比呂の肩を抱いていた。
・・やだもう・・・。塾なんか通ってなきゃよかった・・・。


麦と比呂が一晩一緒なんて・・なんか間違いがあったらどーすんだよ。
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