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生かされる『僕』と 逝かされる『僕』
神様の我侭が引き金のような 実は何の意味も存在しないような
比呂がこの世にいなくなり『僕』は泣き明かし途方に暮れて
那央を遺した『僕』は絶望の海に溺れて何度も死んでいく
『僕』を早く君の場所に連れて行ってと願うのに
『僕』は君が地上で少しでも長く幸せであることを祈る
『僕』は心の底に溜め込んだ君の記憶を何度も巻き戻し
『僕』は眩しい光に溶けて輪郭すらも残っちゃいない
だけどそれは全て 神経に障るような青い空の下での話
こんなに君を愛しているのに その頬をただ触りたいだけなのに
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