お風邪。

比呂がちょぴりケホケホしてて
『風邪?』っていったら、『知らん。』といわれた。
問いかけに対する回答が、まったくもって路線外だったんで
デコに手をあてたら、いつもより熱い。
普段低体温の比呂だから、きっと体辛いだろうと思って

バイトを代わってあげようとおもったけど
比呂にしかできない仕事だったから無理で
ならば帰り、自転車で送っていってあげようとおもったんだけど
張り切って階段降りて行ったら、すっころんで足を打撲・・・。

結局俺が比呂の自転車のケツにのって送ってもらってしまった。
む・・


無念・・・。




『大丈夫〜・・・。』
『お前こそ大丈夫〜?』
『・・・ごめんね・・俺の役立たず。』
『・・・病院いかなくていいのかー?』
『・・・もし明日まで痛かったら・・病院行く。』
『ああ、医療センターならやってるしなー。』
『比呂もいきなよ、病院。』
『んー。わかったー。辛かったら行くー。』

・・おばか。
比呂は自分の辛さに鈍感なんだから、そんな悠長なこといってたら、
自分で気がつく前に肺炎で死んじゃうよー!!

家の前でおろしてもらった時、ちょっと寒そうに見えたから
手をとって擦ってあげたんだけど
そしたら比呂が、そんな俺の手を、ぎゅっと握って、頬ずりして
『もう離さないかんねー』だって。
うれしいよーーーーーーーー。


最近なんか、気が抜けちゃって、だから風邪ひいたんだよなーって
比呂がいう。
俺との事も何とか解決して、小沢も無事に彼女とヤれて
浅井も広島で楽しくやってるみたいだし
安心したんだって・・・。よかったねえ。


心のスキを風邪菌に狙われて、あっけなく風邪ひいた比呂かわいい!
比呂を玄関前で見送った俺は最高に心ときめいて
スキップしたら、足がグキーんとなった

いてえ〜〜っ!!!




2007/06/30(土) 23:37:59
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