2006/11/25 (Sat) 17:40

部活後、駐輪場にいったら、前に一回ヤった女が何故かマイチャリに座ってた。
寒い中ずっと待っていたんだろう。俺に抱きつく体が震えていた。

俺も腹が減ってたし、なんか食おうってことになって
近所の喫茶店で飯食った。その子はその間延々と、自分の女友達の話をしていた。

クリスマスが近いから、友達はみんな彼氏作りに必死らしい。

『私は、イベント目当てで彼氏作るのはあんまり好きじゃないんだー。』
『へえ。』
『愛のないエッチなんか出来ないじゃん。』
『ああ、そうなんだ。』
『うん。だって普通はみんなそうでしょ?』

俺は腹がいっぱいで、半分頭が寝ぼけてて
『俺は別に、どうでもいい女とでもヤれるよ。』
って答えてた。・・・まあ本音ではあるけど。

次の瞬間その女に、頭からミルクティーぶっ掛けられた。
そして帰っていく彼女の背中を見てたらどっと疲れが出る。
意味のない話を延々と聞かされるのは本当にしんどい。
ナンパしてすぐにヤったんじゃん。自分のしたこと忘れてるのかな。
愛がなきゃ私は駄目だとか、今更何言ってんの?あの女。

幸い茶は冷めていた。俺はびしょ濡れになったけど、
店を汚さなくて済んでよかった。店員さんは心配してくれた。
レジにいって、支払い済ませて、店の人に謝って、外でたらすげえ寒い。

家につく頃には、くしゃみがでてとまらなくなってて
そのまま風呂に直行して、シャワーを頭からぶっ掛けてたら
俺、服脱ぐの忘れてて、もー・・なにやってんだか。

今度こそちゃんと全部脱いで、
学生服とかコインランドリーで洗濯できるのかなとかおもって
そしたら、頭がぐらっとして、やばい倒れると思ったけど

ここで倒れたら俺は全裸で、この家の人はみんな他人だから
恥ずかしいだろ、この歳で全裸はさすがに・・
と思って・・何とかこらえて、濡れたまま服を着た。

そのうち本格的に寒くなって
自分の部屋に戻ったら携帯が鳴って、そしたらおじちゃんからで
どうやら取材が長引いておばちゃんと共に泊まりになるらしく

だったら裸で倒れていても、どーでもよかったじゃないかと
思ってベッドにばたんと倒れて、そしたら今度は玄関の鍵を
閉め忘れてるのに気がついて、でも今立ち上がったら、
確実にゲロ吐くとか思ったら、部屋汚したら家の人に悪いし・・
で、なんか幸村の顔が浮かんできて、なんとなく電話をした。

10コール鳴らしても幸村が出ないからああ、きっと塾だなあと思って、
麦に電話しようとしたら、電話が鳴って、幸村だった。

なんか泣いてるような声だったから、『大丈夫?』って聞いてみたら、
その俺の声ががらっがらで、幸村が電話に向こうで素っ頓狂な声を上げる。

とりあえず、自分の体調について伝え、
風邪薬と・・玄関の鍵しめをたのみたいといったら
『泊りがけで行くから!』と勝手に喋って、
あいつはぶつりと携帯を切った。

それから30分ぐらいして、幸村が俺の部屋に駆け上がってきた。
旅行にでも行くようなでっかいバッグと、
食い物と救急箱とか持って・・・。
あーやっぱこの人不思議ー・・
そう思いながら俺はやっと、安心して意識を手放す。

今まで俺、調子悪い時絶対人に会いたくなかったのに・・
なーんで幸村呼んじゃったんだろう。
でも来てくれる友達がいてよかった・・・。
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