もー馬鹿すぎる。

比呂は俺と2人っきりの時は、王子様みたくかっこよくて優しいんだけどー・・

今日、俺んちクラスの後ろのドアあたりで、麦と坂口と西やんと加瀬と一緒に話してるとき
すっげーあほな会話を繰り広げていた。俺は小沢と一緒に、恋バナしてときめいてたんだけどー・・

む 『おまえんちもコンニャク流行った?』
さ 『あー、噂だけは流行ったけど、実際やったやつはいなかったよ。』
か 『俺はやったー。いっかいだけ。』
に 『おれもやった。なかなかよかったけど。』
む 『比呂は?椿平は流行った?』
ひ 『流行ったっていうかヤッタやつ結構いたよ。』
か 『うそっ。クラスとかで流行ったわけ?』
ひ 『ああ、そう。でも半分以上がやけどした。』
むさかに 『ははっ!!!!痛そ〜!!!』

さ 『なんで?!やけどって?』
ひ 『・・アク抜きしたあと冷まさなかったんだよ。』
む 『うっそだろー!あく抜きして冷ましてからするってのが基本じゃん。』
ひ 『そうなんだけど、俺んち方にはコンニャクアク抜きしてヤるとイイってとこまでしか。』
か 『伝わらなかったわけか。』
ひ 『中途半端に情報流すなっつーの。冷ますって・・大事じゃんっ?。』
に 『っていうか伝わりきらなかったんだろ。一山越える時点で。』
む 『けど、ああいう噂って、どういう経路で広まるんだろうなー。』
ひ 『そういえば、広島でもそういうの流行ったらしいよ。浅井が言ってた。』
さ 『でもさー・・北海道とか四国とか九州とか沖縄とかアメリカとかはどうなのかな。』
む 『なにが?』
さ 『本州以外はとりあえず海に阻止されて、噂も渡りきれてねえんじゃねーの?』
か 『でも今時世の中はネット時代だよ?』
に 『そういう情報がネットで伝わってくって、ウけるな。何気に。』
む 『だな。』

む 『そういえばさー。こないだ選抜チームの合宿で超田舎にいったんだけど。』
さ 『うん。』
む 『そこで食った鍋的なものがうまくてさ〜。』
に 『あー、鍋くいてえな。どんな?』
む 『野菜と豚肉なんだけど、変なきのこが入っててさ。』
さ 『毒きのこ?』
ひ 『おまっ・・・。毒キノコってのは、普通鍋に入れないように気をつけないと駄目なきのこじゃん。』
さ 『そか。』
む 『郷土料理ってわけじゃねえと思うんだけど、ポン酢が自家製っぽくてさ。』
に 『あ、それ聞いただけで腹なる。』
む 『きのこってうまいのな。ダシがでて。』
さ 『えー・・麦ちゃん、どこ、それ。』
む 『地名忘れたんだよな・・。田舎ってことくらいしか覚えてない。』
か 『田舎ってどれくらい。』
む 『椿平よりもっと田舎・・かなー。』
ひ 『おまえ、それじゃほとんど秘境じゃねえか。』



バカな事ばっかり言ってる・・もうっ!


そんな話を比呂たちがしてるから、俺は小沢との恋バナに集中できなくて
もー・・イライラして、最終的に比呂に『自分のクラスでしゃべれよ!』って
怒ってクラスに強制送還した。

小沢に相談したんだー・・。大学進学の事をさ。
せっかく両思いで幸せなのに・・・はなれることは不安以外の何モノでもないって。
小沢は『気持ちわかるよ。』っていうのね。
小沢、就職決まったんだけど、入社したら1ヶ月本社で研修なんだって。
今からそれがウツだってさ〜・・。彼女と一ヶ月も離れたくない!って。


俺ら恋の病の末期だね〜・・重症だね〜って溜息つきあった。

人を好きになると幸せだけど、悩みが尽きないね。



はあ・・。
2008/10/27(月) 21:58:38
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