鍋。

昼休み。麦と比呂と坂口が三人で、屋上で飯食うとか言い出して
俺は寒いからパスして、小沢が俺に気を使ってパスしてくれて
だから昼飯小沢と二人で食った。なんか久々な感じ。

窓側の席に座って、ぽかぽか陽気に包まれサンドイッチ食う。
小沢が、へらへら笑って
『あんたのだんなさん、今日、ちょっとおかしかったよ。』
とか言うんだ。なんですと?

『休み時間にユッキーが先生のトコに御用聞きにいったじゃん。』
『うん。』
『あのとき、坂口と比呂と俺の三人で、水のみに行ったのね。』
『うん。』
『そのときさー、俺と坂口のあとを比呂が歩いてたんだけど。』
『うん。』
『意味なくジャンプして、両手で空気掴む感じの動作をして笑ってんの。』
『・・・・なにそれ。』
『こっちがききたい。何した?ってきいたら『なんでもない。』っていって、笑ってた。』
『・・・へえ・・・。』
『ウキウキした顔でやってたから、お前絡みかと思ったんだけど。』
『しらねーけど。なんか悪いものでも食ったかな?はは。』
『それ、坂口も言ってた。『朝ごはん何食べたの?比呂ちゃん。』って。』

へー・・。いいなー。現場みたかったなー。現場。

ここんとこ、ラブ濃度が高くて、俺はいっつも心が桃色。
幸せ120パーセントなんだー。

予鈴が鳴ってやっと比呂たちが帰ってきた。3人で死ぬほど笑いながら。
あの人たちって、ほんといつも面白そうに話して、内輪受けしてゲラゲラしてる。

前にはあの輪に浅井がいて、笑いすぎていつも死にそうになってたんだよなー。
今は浅井がいないのがあたりまえ。ちょっと悲しい・・。元気かなー、浅井。

5時間目。比呂から手紙が回ってくる。

<今日部活のあと、お好み食いながら
<久々の鍋の打ち合わせをするんだけど
<来る?6時から。俺はいく。
<今日、バイト休みだから。
<こんのー。

俺は比呂のほうをみた。そしたら比呂は、ぼーっと黒板を見ている。
そのボケ顔がすごくかわいくって、けしごむ投げたらメガヒットしてしまった。

ほっぺおさえながら俺を見る比呂。涙目だ・・ごめんね(゚ー゚)

俺は手紙をちらつかせて、口の動きで『行くよ。』といった。

そしたら比呂がにこっとして、俺に投げキッスしてくれたんだよ。


もー・・・・・。


大好きです(ぽ。




2007/12/17(月) 16:10:12
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