えへ。

ただいま静岡ー。
3日の午後から、岩手にいってきて、今帰ってきた。
比呂は4日から山梨。明日帰ってくるんだ。家族一緒に。

というわけで、ここ数日、比呂に会えてない。
さみしいけど、でも大丈夫。離れるまでに、沢山抱き合ったし
離れてからも、毎日何度もメールや電話で、心寄せ合えてるから。

大晦日は、比呂の家で、麦の誕生日をお祝いした。
去年これなかった坂口も、今年は参加できてなんかやたら盛り上がった。
前回は除夜の鐘が鳴り始めてから慌ててバースデーソングうたったんで、
今回は、鍋の前に、みんなでバースデーソングを歌った。
そして、その歌にあわせて比呂が、一生懸命つくったブロッコリーサラダをもって登場。
麦に『はい。プレゼント☆』とかいって、謙虚そうな演技しながら渡していた。

麦は優しいので『・・ありがと・・う。』と、嫌そうながらもちゃんと受け取る。

そしたら麦が、自分の荷物の中から、比呂に、紙袋を渡す。
『はい。にんじんクッキー10袋。俺からの・き・も・ち。』
比呂は、すごい勢いで麦から離れると


『そんな気持ちいらねーーわあっ!!!!!』




って、激怒してた。もー、何百回目だよ、このパターン。
にんじんクッキーは、坂口が嬉しそうな顔で全部食べました。

鍋は去年に引き続きカキ鍋だった。
今回は、坂口風チゲカキ鍋とかいって、とにかくやたらと辛くてうまかった。
テレビがさー、ガキツカと黄金伝説がかぶっちゃったから
全員で悶絶して悩む。うううう・・・。
俺んちと比呂んちで、それぞれの番組を録画して、後でゆっくりみんなで
見ようねってことになって、一件落着。よかったよかった。


で、鍋がすっごい美味くって、俺は何度もおかわりをして
食べ過ぎて、眠くなって、カウントダウン前に寝てしまう。
坂口も寝ちゃったみたくて、気がついたら俺は坂口と一緒に
比呂のベッドに寝かされていた。

このベッドで昼間ちょっとだけ、エッチしたんだよなんていえない。
坂口がちょうどよだれたらして寝てるとこに俺
顔埋めて、喘ぎまくってたんだ・・・。わ〜・・すみません!!



デカイの2人と小さい子一人がいなかったから、ぼーっとしながら部屋を出て
階段を下っていったら、台所の方で声がして
『なにしてんのー・・?』ってはいっていったら
比呂と麦が換気扇のとこで煙草吸ってて、小沢がイスに座ってジュース飲んでた。
のどが渇いてたから、小沢が飲んでるジュースをもらおうと思ったんだけど、
比呂が煙草持ってないほうの手に、ファンタはいってるコップ持ってたから、
比呂に『のど乾いた。』っていった。

比呂は、黙ってそのコップを俺の方に差し出す。ごくん。冷たくて美味しい。

『那央、よく寝てたなー。』比呂が煙草の煙を換気扇の方に吐きながら言う。
『うん。坂口はまだ寝てるよ。』ジュースを飲みながら俺は、小沢の隣の席に座る。

『ケーキ。どうする?たべる?』小沢に聞かれたから、俺は、こくりとうなずく。
比呂が、あははって笑って『なんか、那央の誕生日みたいだな。』っていった。・・あ・・。そうだ。
俺は麦を見て言う。『ごめんね、俺すっかり寝ちゃって・・。ケーキ食べる?』
麦はすっごい優しい顔で笑ってくれて『そうだねー。食べるかー。』っていってくれた。あっは。

俺は先に二階に上がって、坂口をたたき起こしてから、また一階にもどる。
コーヒー入れてる比呂を手伝って、ケーキの箱を持ち、また二階に上がったら
坂口が、まだ状況を飲み込めないような顔でベッドに座ってて、麦がそんな坂口の頭を撫でていた。
日付変わっちゃったけど、またバースデーソングをうたう。
そんで、麦にプレゼント。雑貨屋で買ったTシャツと、コップと筆箱。
すっごい喜んでくれて嬉しかった。

坂口がケーキを切ってくれて、俺が一番大きいところをもらった。
むしゃむしゃ無言で食ってると、みんなが下ネタで盛り上がってる。

『比呂はさー、あいかわらずエロ本ズリネタにしてんの?』
『・・は?なんでそれ俺だけにきくの。』
『あははっ。坂口はいつも無茶ブリだよなー。』
『でも気になる。どうなの?どうなの?』
坂口のアホ質問に便乗した小沢が激しく比呂に聞く。比呂は、ちょっとだけ考えた後に話しだした。

『そうだなー・・俺は基本的に、エロ本を見ながらヤることはないね。』
『『『『ええーー。』』』』
『じゃあ、どうやって利用するの?』
『そんなのあれだよ。暗記。』
『暗記?』
『そう。すげえ真剣に読んで、覚えて、で、本を閉じて、しまってー部屋の電気消してー・・。』
『『『うんうん。』』』



『後は集中力。』





爆笑

『後は集中力ってなんだよ。見ながらやりゃいいだろ』
『だって、気に入ってる本とか、汚すのやじゃん。』
『なんだ、そういう理由かあ。』
『つか、トラウマなんだよねー。俺。』
『なんの?』
『中学の時、初エロ本でさー、ありえないくらいメチャ興奮して
一番気に入ってた写真に、うっかり顔射して超後悔してさー。』



『もーやだ、こいつ馬鹿』





『本に顔射とか、超変態じゃん。』
『ユッキー、別れろ別れろ。』
『えー!!』
『っていうか、なにそのトラウマ。』
『変態紺野ー。』
『なんだよ!過去じゃん。過去。』


過去?・・・ですか〜?比呂、今も何気にさあ、顔射大好きじゃん。


比呂を散々つるし上げて、みんなで盛り上がって、明け方になってやっと寝て
元日の昼前に解散した。俺もいったん家に帰って、家族で雑煮とかくってまったりした。
比呂は正月からバイト。花屋は年中いそがしいのだ。

2日、午後から比呂の家に行く。
3日から岩手に行くって決まってたから、その前に沢山比呂に甘えたくてさ。
お泊りしたいってたのんで、んで、一晩一緒に過ごした。

大晦日に少しだけエッチしたときは、みんなが来る前だったから、
射精目的のえっちだったわけ。
でも今度は時間たっぷりあるから、肌摺り寄せて、体温交換。
絡めあう舌もすごく甘い。俺はキスされて、ぼんやりした頭を
枕に埋めて安定して、どんどん発熱していく体を、快感任せにくねらせながら
比呂の肘とか、肩とか鎖骨とか、背骨とかを撫でながら、
比呂のくちびるが近づくたびに、音をたてて吸って、そっと噛んだ。
いちいち比呂が、俺の名前を呼んでくれるんだよ。

一回でも多く呼んでね、俺を。お前の人生の中で一度でも多く。

新しいシーツが真っ白で、避妊のために使うアレは、こないだ比呂がコンビニで買ったやつ。
その箱すら愛しくなっちゃうんだもん、俺。びょーきだよね。まじで。

ゆっくりゆっくり挿出をする比呂。う・・・んっ・・。でちゃいそう。
俺、本気で、早すぎだよな、これ。
こないだ小沢に相談したら『比呂が上手過ぎるんじゃないの?』だって。たしかに。

がっちがちに硬くなった比呂のそれが、俺を目いっぱい押し広げて
ゆっくりと俺を突き動かす。たまんない。
そんなエロい事しながら比呂は、耳たぶ甘噛みしたり、舌でもて遊びながら
『なおちゃ・・ん』なんて、すっごい優しい声で甘えて来るんだよ。
で、左手で俺のそれを握って、ぐちゃぐちゃになるまで、せめたてんの。
右手は俺の手を握ってくれながらね。

そういうのが、毎回違うんだもん。だから、毎回すっごいドキドキなんだよ。
顔見たらやっぱ、いつもの比呂なんだよね・・・・。
おっとりやさんで、声がかわいくてかすれてて、そういう俺の大好きな比呂の顔。
なんか不思議。この子が大人みたいに、俺を抱くことが。

『・・・なお。』
はあはあいいながら、途切れ途切れの声で比呂が俺を呼ぶ。
『・・・んっ・・・ひろ・・・すき・・・』
喘ぎすぎて、声がほとんど出ない俺は、そう答えるだけでせいいっぱいで。
でもそうこたえると、比呂が笑うの。ふふって。
そんで、俺を抱きしめる腕に、ぎゅと力が入る。わざと俺の体にキスで痕を残す。
俺は、もっともっと頭が飛んで、比呂の背中に傷をつくってしまうんだ。

ごめんね。

ヤりまくって、いきまくって、朝まで寝ないで体を重ねて
明け方に寝て、10時頃風呂に入って、外に行くかと思ったら
珍しく比呂が『2人でいたい』っていうから、ピザとって、家で飯食って、
最後までとにかく、やたらとイチャイチャして、で、午後に俺は帰った。

岩手には、兄ちゃんの車でいった。親は姉ちゃんを連れて先に岩手に向かってたから。
車の中で、比呂としたエッチ思い出して、にやけまくる俺。
兄ちゃんに、何度も心配される。俺だけ幸せな気がして、余計サイコーだった。


岩手について、見る景色のどこにも比呂がいないのが、なんか変な気分でさ。
だから沢山比呂を想像した。袖口をめくると、比呂の残してくれた口づけのあとが
俺を幸せな気分にしてくれる。
指輪について、親戚一同に突っ込まれたが、ナチュラルに無視した。
携帯電話と、比呂からもらったピアスにリング。そして、愛の痕跡。
比呂から遠く離れた場所で数日過ごすには、絶対不可欠なそれらの宝物。

比呂は、山梨にいってからというもの、おばちゃんの甥っ子とかに懐かれて
一緒に買い物にいったり、サッカーやって遊んで楽しいらしい。
『比呂にいちゃん』って呼ばれるんだって。なんか変な感じって言って笑ってた。
サヤくんは、すごく大きくなったみたいで、比呂がお風呂に入れてるんだって。
かわいいかわいい比呂がいうから、ちょっとだけ嫉妬しちゃう俺。

早く帰ってきてー。なんか、俺、さや君に負けそう!!!
さや君に宣戦布告するしかねえのかな?!
『君のお兄ちゃんは俺のだからね!!!』って。


・・・俺たちもうすぐ一年だ。
去年の1月10日に付き合い始めて・・・。
一年もっちゃったなー。っていうか、こんなにラブラブだよー。
中学まで、こんなに大好きな運命の人の存在の欠片も知らなかったんだよ。俺。
ほんと、あっほだよなー。
17年、ずっと同じ地球で生きてたのに、出会わなかったなんてさ。

あーあ。明日には比呂が帰ってくる。
そんで、あさってからは、学校だ。
もうすぐバレンタインデーもあるし、今年も一年頑張ろう!!!

2008/01/06(日) 00:22:44
NEXT