ぬくもり


今日・・。俺の家、夜まで誰もいなくてさ。半日授業だったから・・比呂を誘ったの。
抱き合いたかったし・・・2人きりになりたくて。・・俺がああいう形で浮気しちゃったから・・
比呂・・俺とヤるの・・もう嫌になっちゃったかなってすごく不安だったんだけど・・
部屋に入って、少し話して・・会話が途切れたらキスをして・・そのまま首筋に比呂が顔を埋めてきて・・

うん。・・・エッチした。

ずっと触れ合ってなかったから、途中からすごく緊張しちゃって・・
憧れの人に抱かれてるんだー・・って・・ほんっと、めちゃくちゃ初心にかえっちゃってさ・・・
比呂がやっぱ・・いつもとちょっと違ってさ・・家でするときって、あんま全部脱がせないのにさ・・
今日は全部脱がされて、恥ずかしかった。全身にキスされた。見えるとこにキスマークつけられた。

指を挿れられて、思わず声がでかくなっちゃって、
慌てて口を押さえたんだけど、そしたら比呂にアレをぎゅとつかまれて、すっごいエロく動かされたんだ。
俺、おもいきり喘ぎたくなったんだけど・・・やっぱ家だしどこか理性を断ち切れなくて・・・
涙目で比呂をみたんだけど・・・そしたら抱きつきたくなって・・
比呂の首にしがみついたら、比呂が俺を刺激してた指を抜いて、

そしたら、比呂がいうの。『・・・ごめん・・。』って。
俺、ドキっとして、一瞬頭から血の気がひいてさ・・。
俺が浮気したせいで・・勃たなくなっちゃったのかなって・・・。
でも違った・・。全然違った。比呂は、熱い息を吐きながらいった。

『今日だけ・・・なんもつけないでしたい。』

何もつけずに比呂が俺に入ってきた。気持ちいいのは変わらない・・意識が朦朧としてしまって
ただただ喘いで、比呂の腰の動きに合わせて、俺の体ががくがく揺れた。でも・・でもさ・・。
比呂がイったとき、俺の体の中で、どくんと比呂のそれが脈打って
あったかいものが広がったんだ。俺の体にしみこんでいくような気がした。

その時、俺の腹の上には、自分で吐きだした精液が冷たく飛び散っていたんだけど
俺の体の中で吐き出された比呂の精液は・・いつまでもいつまでもあたたかかった気がした。

それがね・・すごくうれしかったんだよ。

俺の隣にぐったりねそべって・・・比呂がうわごとみたいに話すの。
『俺・・・初めてした・・・。なんもつけないでするの。』
言いながら・・比呂が目を閉じたら、涙がスーって流れたの。

俺、イきすぎて力はいんない体を必死に比呂に向けて
その涙をぬぐったんだ。そしたらその手を比呂が掴んだ。

『痛かった?・・・気持ち悪くない?ごめんな? 』
『・・ううん・・・。』
『那央の中に・・出したかった・・。ほんとごめん・・』
『・・・うれしかったよ。』


うん。すごくうれしかったよ。


比呂が帰った今、俺は下腹を擦る。この中に・・比呂の精液がまだ残ってる。
誰かに言ったらキモがられるかな。いいや、誰にも言わない。俺はベッドにねころぶ。
比呂のぬくもりを、俺の体温であたためて比呂の命を自分の体の中に感じながら、今日はねむろう・・。


すき。比呂が好き。大好き。


大好き。



2008/03/06(木) 23:30:08
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