『比呂ちゃん マイラブ』

バイトが21時に終わってー、その後比呂と飯に行った。
サニーバーガーの窓に面した長いテーブルのとこに
2人で並んで座って、比呂が『どうぶつの森』やってるのを
俺は幸せ気分で見守った。

昼間小沢がやってた釣りを、比呂がすっごい楽しそうにやってて
『みてっ・・タイがつれた。』
『あっはっ・・またどじょうだっ』
『タイヤつっちゃった〜!』
って、いちいち俺に画面を見せる比呂。

すごい好き。

『スープが冷めるよ。』俺が言うと、比呂は俺の方を見て笑って
『うん。わかった。』って言いながら、DSをぱたんと閉じて、スープをおいしそうに食べた。

浅井の転校が嫌でたまらなくて、どん底にいた比呂だったけど
少し吹っ切れたのかな。最近の比呂は屈託なく明るい。
俺はじっと、比呂を見る。視線に気づいた比呂が俺に笑う。
俺はうれしくて、頬が赤くなる。
それを見た比呂が照れて、そっぽを向く。

もー。たまんない。恋愛ってすごいねえ。

『比呂・・。』
『なに?』
『スープににんじんはいってたよ。』

『うそっ!!!』

『うっそー。』
『わー・・なにもう・・。心臓止まる。』
『(そこまできらいなのか・・・。)』

些細ないたずらしても、怒られないもんね。
恋人特権、いぇ〜い★

俺は比呂が余分に俺のために頼んでくれたケーキ風デザートを、
にやにやしながらフォークですくってぱくっと食べたら、超うまくってー。
それを見た比呂が、俺に向かって『甘いの好き?』って、優しく聞く。

すきすき。でもね・・
『甘いの好きだけど、甘やかされるのは、もっと好き。』
っていって、比呂にウィンクしたら
比呂は、うわ〜って顔をして、うつむきながら
『・・・そうなんだ・・・わかった・・。ふふっ。』
って恥ずかしそうに笑った。

わかったって何がだよ!もう!大好きだからね!

2007/03/26(月) 23:16:02
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